駅のホームで「歩きスマホ」 危険なのにやめられない人の傾向
今や、生活に欠かせないものとなっているスマホ。しらべぇが過去に行なった調査でも、スマホ世代といわれる20代の約5人に1人が「理由もなくスマホを見る自分に憤りを感じる」と答えており、もはやスマホに依存している状態の人も。
スマホが普及するようになって注意喚起されるようになったのが、駅のホームでの「歩きスマホ」だ。
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■20代の歩きスマホは3割超え
しらべぇ編集部では、全国20代〜60代の男女1,358名に対し「電車のホームで歩きスマホをしたことがある」人の割合を調査。すると、全体では18.1%が該当したが年代別で大きく差が開いた。
60代の歩きスマホ率が1割以下なのは、スマホを持っている割合も関係しているだろう。その他の世代で比較すると、20代では約3割の人がホームで歩きスマホをしているのだ。とくに、20代女性は34.6%と圧倒的に多い結果となった。
SNS世代である20代は、スマホが他の年代よりも身近な存在なのはわかる。だが、歩きスマホの危険性を理解しているだろうか?
東京消防庁が発表した「歩きスマホ等に係る事故に注意!!」の調査結果でも、歩きスマホでのケガや事故が年々増えていると伝えている。「自分は大丈夫」という考えを改めたほうがいいかもしれない。
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■高年収ほど駅のホームで歩きスマホ
また、年収が高い人のほうが歩きスマホ率が高いことも明らかに。
スマホの登場で電話はもちろんのこと、ネットやメールも気軽に使えるようになった現代。いつでもどこでも仕事ができる環境になった。バリバリ仕事をして稼いでいる人は、片時もスマホを離せないのだろうか。
歩きスマホは手元にあるスマホの画面を注視するため視界が悪くなり、普通に歩いている状態なら確実に避けられる障害物でも、歩きスマホだと1〜2割の人がぶつかってしまうようだ。ケガをして仕事に影響がでることになれば、元も子もない。
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■iPhoneユーザーの約4割が駅のホームで歩きスマホ経験あり
また、iPhoneユーザーの4割もの人が電車のホームで歩きスマホをしたことがあると回答。
iPhoneは新作が出ると毎回長蛇の列ができるほど、Apple信者が多いことでも知られている。「いつ何時も離したくない、見ていたい」というユーザーが多いからなのか、歩きスマホ率もその他の機種に比べて高い結果となった。
駅のホームに限らず、普通に歩いているときに比べ歩きスマホはケガや事故を容易に起こすきっかけにもなる。自分が被害を受けるのではなく、加害者になってしまうケースも。今一度、スマホとの関わり方を考えてみてはどうだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)