魅力度ランキングワースト1の茨城に変化?『ガルパン』の影響を調査

2016/07/04 20:00


2009年度より始まった「47都道府県全国魅力度ランキング」。2012年度に群馬県に譲った以外は、茨城県がすべてワースト1位を獲得している。

そんな茨城県大洗町が舞台のアニメが『ガールズ&パンツァー』。通称『ガルパン』だ。大洗町では、ガルパンにちなんださまざまなイベントを開催。

同アニメは劇場版興行収益が19億円を突破し、日本の歴代アニメ映画の興行収益ランキングでは『けいおん!』を抜いて3位に。その影響からか、茨城県といったらガルパンのイメージが徐々に根付いてきているが、実際に観光客は増えているのだろうか。

しらべぇ取材班は、ガルパンの舞台でアニメにも登場する「大洗リゾートアウトレット」を訪問し調査した。



■客層に変化も…

アウトレットの駐車場で、取材班はガルパンのシールでデコレーションされた車を発見。熱烈なファンが訪れているようだ。この駐車場からは、ガルパンの舞台にもなっているマリンタワーが見える。

アウトレットモール内は、以前にはなかった「大洗ガルパンギャラリー」なるものが併設されていた。

ガルパン

中に入ってみると、秋葉原と同じような雰囲気の男性たちで賑わっていた。男性同士2人組やグループなど、以前の店舗とは明らかに客層が変わっている。

ギャラリーの中には、洗車のラジコンで遊べる特設コーナーやガルパンにちなんだものがたくさん。

ガルパン


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■ 観光客は増えているの?

取材班は、ガルパン人気がどう影響しているのかを店員に聞いてみることに。

観光客は増えていると思います。以前は、大洗町の商店街は土日でも人がひとりもいないくらいガランとしていましたが、最近では土日も人で賑わっています」(40代女性)


どうやら、少なからずガルパン大ヒットの恩恵を受けているよう。ガルパンは、茨城県のイメージアップにもつながっていると見てよさそうだ。


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■茨城県についての印象を住民に直撃

また取材班は、他県から茨城県に移り住んできた人にこの地域の印象を聞いてみることに。

「転勤族でさまざまな県に移り住みましたが、茨城県は街並みに風情があまりないように感じました。


それだけではなく、引っ越してきたばかりのころは人の印象がとにかく悪かった。田舎特有の新しい人を受け付けないといった感じや、そっけなさを感じました


観光に力を入れるのも大切だと思いますが、もっと深層の部分で改革をしていかないと茨城県のワーストのイメージは拭えないと思いますね」(50代女性)


人それぞれ感じ方は違うだろうが、こうした本音を述べた女性も。住民だからこそ見える視点で語ってくれた。


茨城県は魅力度ランキング最下位だけではなく、「NPO法人数」「10万人当たり献血量でみるボランティア意識」「人口10万人当たりの空き巣などの侵入窃盗と自動車盗難事件の犯罪率」「犬と猫の殺処分数」など、さまざまな分野でワースト1位を獲得している。

ガルパンだけではなく、ねば〜る君などのゆるキャラも活躍の場を広げ観光には力を入れているが、2016年度の「47都道府県全国魅力度ランキング」は何位にランクインするのか注目したい。

・合わせて読みたい→公開27週目なのに! 快進撃を続ける『ガルパン』の魅力とは

(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma

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