カネはないのに傘を否定「雨ならタクシー」こんな人
「気質」のほか「突然の雨」に見舞われる機会の差異なども考えられるが、興味深いところだ。
降ったと思えば照るし、照ったと思えばまた降る。今年の梅雨は、例年と異なり雨雲の息が続きにくいようだ。かさばる傘をついつい置いて出かけてしまい、出先で雨に降られたという人が多くなっているかもしれない。
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■ビニール傘かタクシーか
そんなとき、まず思い浮かぶのが「(コンビニなどの)ビニール傘」。価格は数百円とそう高くないが、家や職場に帰れば自分の傘や置き傘があるケースでも、仕方なく調達することになる。
同様に考えつくのが「タクシー」の利用。近距離ならビニール傘の1本強から2本くらいの運賃で、服や体を濡らすことなくドア・ツー・ドアで目的地まで運んでくれる。
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■選ぶならどちら?
しらべぇ編集部の調査によると、突然の雨にビニール傘(500円)を購入するかタクシー(初乗り730円、東京地区)を利用するかのどちらかで、「タクシーを選ぶ」という人の割合は47.1%。
わずかに「ビニール傘派」が上回ったものの大差はなく、タクシー派と競り合う結果となった。
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■20代男性、ビニール傘を否定
さらに調査を進めて年収別では、1000万円以上の高所得層で「タクシー派」が最も多くなる。割合は59.1%。一方、300万円未満の低所得層では「タクシー派」が最も少なく、40.5%にとどまった。
収入の格差からすると当然の結果が見られる一方、性年代別では、比較的年収が少ないはずの20代で男性女性とも「タクシー派」が多くなる。とりわけ20代男性では57.1%に達し、ビニール傘を否定する傾向が顕著だ。
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■タクシー料金同じでも?
なお地方別では、甲信越地方3県で「タクシー派」が目立つ。割合は65.0%と、地方別では最も数値が高い。低いのは中国地方5県で37.5%。タクシーの利用に慎重な人が多いようだ。
両地区の代表的な都市「新潟」「広島」のタクシー運賃は、小型車の場合それぞれ620円・630円とわずかな差。
利用の度合いで相反する数値が出た背景には「気質」のほか「突然の雨」に見舞われる機会の差異なども考えられるが、興味深いところだ。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1358名(有効回答数)