富士山のミニチュア「富士塚」が山開き 意外に登頂が難しい理由
富士山に登りたい。これは誰しもが1度は抱くロマンです。しかし、富士山は険しく、そして思い立ったからと言って、いつでも登れるわけではありません。
山開きというのがあり、7月1日から9月上旬までしか登ることは出来ません。さすが日本一の山、条件も厳しいですね。
以前、当コラムでは富士塚という、富士山の溶岩を使い、そこに登れば富士山登頂と同じ御利益を得られる人工山の紹介をしたのですが、そんな富士塚にも富士山同様山開きがあるのです!
神社の方がお祓いをしたり、法螺貝がふかれたり、行事も各地によってさまざま。ということで、1年に1度の大行事、富士塚の山開きに行ってきました。
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■練馬区の江古田富士 登頂は意外に厳しい条件?
まずは江戸七富士の1つ練馬区にある江古田駅から歩いて2分、江古田富士。ここは意外にも、本家富士山よりも登れる期間が短い! なんと正月三が日と7月1日、9月第2土曜日のみ!
しかも、午前9時から午後3時までという時間の短さ。じつに厳しい条件の富士塚です。
そんな風に厳しい条件なので、朝から登山客が大勢集まります。
ミニュチワとはいえきちんと表記されている1合目。およそ2分程で山頂に到着です。前を歩いていたご婦人たちは「今年も富士山登れたわね」とおしゃべりしていたので、やはり富士塚をきちんと富士山として登っている様子です。
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■東十条の富士塚にも登ってみた
続いても江戸七富士のひとつ東十条駅から歩いて5分ほどにある十条富士です。ここは盛大にのぼりがでます。登山道というか階段です。でも御利益は同じ!
ここでは下でお焚き上げの札を200円で買うことが出来ます。家内安全や商売繁盛などさまざまな願いを山頂で燃やしてもらい、煙にして天に届けてくれるのです。
この日は平日でしたが、そんなことは関係なく、町全体がお祭りモード。富士塚には登らずお祭りだけ楽しむ人もいますが、富士山の裾野にいると思えば気分も違ってきます。
毎年各地の富士塚で行われている山開き。ぜひ来年は参加してみてはいかがでしょう!
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(文/小林知之・火災報知器)