気の弱い人がターゲット 資格ビジネスに騙された人の実体験3選

2016/07/10 18:30

©ぱくたそ
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先の見えない不安からか、目の前の仕事ではなく資格取得に注力する人もいる。ただし、資格が就職やビジネスに直結することは、国家資格など難関資格以外はまれだ。

また、難関といわれるものを取ったところで安心もできない。自分で営業してこないと仕事が得られないケースが大半だからだ。

それにも関わらず、中には強引な営業で資格学校に加入をさせ、高額を払って取得しても意味がなかったという被害もある。しらべぇ編集部は、資格ビジネスに騙された人に取材し実態を調査した。



 

①ある日突然電話がかかってきて…

「ある日登録のない通知からの電話を取ったところ、『就職相談をしています』と話してきました。まだ大学2年生だったので早いと思っていたのですが、『もうみんなスタートしてますよ。無料相談会があるので来てください』とのこと。


そして都心の高層ビルに行ってきました。最初は『就職どうしたいの?』と聞かれましたが、次第に『資格を取らないと就職できませんよ』と100万円分のoffice研修と英会話研修、そして受講後のTOEICなどの資格受験も合わせて提案されました。


学生なのでお金もなく断ったところ、『みんな分割にしているしバイトを週5回に増やして頑張っている子もいるのに、あなたは将来厳しいわね』と言われ…。


周囲にも同じような面談をしている方がいましたが、気の弱そうな男子がきれいなお姉さんに契約を書かされていました。粘り強く断ったところ最終的にはあきらめたのですが、3時間以上拘束されて怖かったですね」(20代女性)


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②「不労所得が手に入る」といううたい文句も…

「勤めている会社が赤字で将来に不安を感じていたところ、『毎月、不労所得が固定で手に入るようになる資格です』といううたい文句の広告を閲覧し、直近で開催されていた無料説明会に参加してきました。


とにかく話すのが上手い方が講師で、自分の研修と資格を取得すれば将来安泰ということ。周囲も申し込みをしていたので、つい申し込んでしまいました。


ただその後、販売方法動画や『これを売ってくれればストックが積める』というほぼ説明がない商品一覧が送られてきただけ。


売れば儲かるでしょうが、勤務しながらでは無理だと契約に後悔しています。また資格についても、上級研修を受講してから受検できるそうで、実態は闇の中です」(40代男性)


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③講座を受ければ取得できるだけだった

「『国の仕事です』といううたい文句で、あるインストラクター養成講座の説明会に行ってきました。


『これからさらにホットになる指導員の資格です。国の仕事のお手伝いですし、いまがチャンスです』とのこと。会社も新しいビジネスを始めなければという段階だったので、さっそく申し込みをしました。


ただ資格といえども、講座を受講すればその提供機関に認定されるというだけのもの。お金を払えば誰でも取得できるということです。


また、その講座の講師がとにかくイケてない。上から目線で話をする割には、質問に答えられなかったり、ズレた回答をしてきたりと。インストラクターにはなったものの、他で使えるわけでもないし無駄でしかありませんでした」(50代男性)


将来の不安からか資格を取得してしまう場合もあるが、その心理を利用して高額をだまし取ったり中身のないもので、じつは騙されていることもある。

もしも資格に興味のある場合は、資格がビジネスに繋がった方に相談をしてから受検したほうがよさそうだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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