投票先を後悔した人の割合は? 民主主義が妖怪を生むことも

選挙に行くのは当然だが、やはり投票先は慎重に選ばなければならない。

2016/07/10 11:00


選挙

日本は民主主義国家である。日本で政治家になるとしたら、必ず選挙を経なくてはならない。だが、選挙の原則は「1人1票」。その時の判断が間違いだと確信しても、投票をやり直すことはできない。

そのため、「あの時、あの候補者に投票しなければよかった…」と考えている人は存在するだろう。選挙に当選した人物が必ずしも優秀な政治家だとは限らないのだから。


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■後悔している人の割合

しらべぇ編集部は、全国20〜60代男女1358名を対象に「選挙で『この人に投票するんじゃなかった』と後悔した人の割合」を調査

選挙1

すると、全体の17.5%が「後悔したことがある」と回答。女性より男性のほうがやや多い結果となった。

この数字を多いか少ないかと考えるのは人それぞれだが、逆に言えば8割の人は自らの過去の1票に自信を持っているということ。それも一種の「責任感」なのだろうか。


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■選挙に「奇策」は通じない?

選挙というのは、「奇策」が通用しづらいものだ。

たとえば、2013年の参院選では新党大地から鈴木宗男という候補者が出馬した。この人物は新党大地党首の鈴木宗男氏ではなく、同姓同名の別人である。

当時、鈴木党首は公民権停止中で選挙に出馬できなかった。そこで自分の知り合いだった同姓同名の鈴木候補を立候補させれば、ネームバリューで票が集まるのでは…と考えたのだ。もっとも、表向きには「同姓同名の候補者を擁立したのはただの偶然」としているが。

だが、この策は不発に終わり鈴木候補は落選した。有権者は意外と「堅実」なのかもしれない。


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■ヒトラーは「民主主義の産物」

現在日本の映画館ではドイツ映画『帰ってきたヒトラー』が公開中である。

これは現代にタイムスリップした独裁者ヒトラーが、モノマネ芸人として現代で大成功を収めるというストーリー。だが、ヒトラーは自分のいた時代よりも、現代のほうが大衆を先導する条件が整っていることに気づく。そこでヒトラーは、持ち前の演説手腕と広報活動で少しずつ人気を獲得し…という筋書きだ。

ヒトラーは、選挙で選ばれた政治家である。民主主義のプロセスを経て、満場一致でドイツの独裁者になった男だ。要するに「有権者の威厳ある1票」がヒトラーという妖怪を生み出した。

選挙に行くのは当然だが、やはり投票先は慎重に選ばなければならない。

(取材・文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代男女1,358名 (有効回答数)
政治家選挙投票調査
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