NHK女子アナとも出会える！？「愛人クラブ」ってどんなトコ？

岩清水：愛人斡旋サービスのようなものは、かなり古くから存在していましたが、ここ数年で富裕層を対象としたビジネスとして少しずつ盛り上がっています。

一般的には男性は入会金を払い、女性とデートするたびにセッティング費を支払うという仕組みになっています。

このセッティングとは、一般的にはレストランで食事をするといったもので、この費用にはその後の「ホテルへ行ってのプレイ代」は含まれません。

岩清水：食事の後、女の子を気に入った場合に、ホテルへ行くコースの交渉が始まります。多くの場合は、セッティング費と同額程度の金額でプレイが可能と言われていますが、このあたりは女性との交渉次第というところが実情です。

なので、女性とプレイに至るためには、レストランの費用も含めて、1回あたり10万円程度はかかり、入会金も30万くらいかかることを考えると、かなり高級な遊びとなっています。

岩清水：しかし、これだけの費用がかかって、女性が飛びっきりの美人ばかりがやってくるか…というと、そうでもありません。

このサービスの魅力は「風俗嬢やキャバクラ嬢ではなく、一般企業で働いているという幻想」「イベントコンパニオンのお小遣い稼ぎなど、いわゆる性産業とは一線を画す女性が在籍しているという幻想」「1人の愛人を見つければ、そのあとは割とリーズナブルに遊べるかもしれないという期待」の3点ではないかと思われます。

今回報道されたケースでも、「アナウンサーという経歴」に費用を払っていたのかもしれません。一方で女性のほうも、「食事するだけでお金がもらえる」というハードルの低さから登録する女性も少なくありません。

岩清水：ただし現実としては、食事だけで安定的に稼ぐのは結構難しいようです。お店としても食事の後に交渉決裂してしまう女性はあまり抱えておきたくないため、食事だけで登録を残し続けるのは現実的には難しい。

さらには、女性も登録費を支払うといった仕組みで運営している店舗や、詐欺のようなトラブルも絶えないため、気軽に登録するにはまだまだ風俗業界でもグレーな領域。女性サイドも注意が必要です。

一方でプロ愛人ともいうべき女性も存在し、一部の女性たちはこの愛人クラブの仕組みの中で、かなり儲けているようです。

今ではデリヘルやソープのような一般的風俗も働くハードルが下がってきており、一般企業に勤めながら働く女性も増えてきています。

さらに女性に先に会ってからプレイするかを決めるといった仕組みとしては、風俗サイトが運営するイベントで女性と一緒にビアガーデンに行く、合コンをするといったことも可能。

そのため、愛人クラブのような高額な遊びがどこまで必要かというと、疑問を持たざるを得ません。それでも利用するユーザーがいるのは、男性の期待感を煽り、稼いでいるビジネスモデルだからと言えるでしょう。