もう誘うな!オッサンの楽園「ビアガーデン」に若者うんざり
蒸し暑い日。夕方になると、誰からともなく「飲みに行こうか!」と声を掛け合う場面がよく見られる。いわゆる「飲みニュケーション」というやつであろうか。
ではどこで?定番は居酒屋だろう。たいていの駅前にはチェーン店が店を構えるし、個人経営の店も数多い。この季節ならではの場所がよければ、ビアガーデンもある。
ただしビアガーデンは、誘う相手をよく考えた方がよさそうだ。
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■若者の「ビアガーデン離れ」
しらべぇ編集部がビアガーデンを利用したことがある人を調査したところ、「ビアガーデンでの飲み会を好きになれない」という人の割合は28.5%。4人に1人に達した。
男女別では大差がなかったが、年代別では20代と40代で好みが分かれる。 20代は40.7%がビアガーデンを敬遠。一方、40代は21.8%と20代の半分程度の割合にとどまった。
ビアガーデンへ行きたくない20代と、そうでもない40代の組み合わせは、会社でいうと「平社員」と「係長・課長クラス」に相当するところ。 40代上司の「おい!汗かきながらいっちょどうだ」的な誘いに口先では「いいですね!」と応えつつ、嫌々お供する若手社員の姿が目に浮かぶ。涙を禁じ得ない。
なお性年代別では、最もビアガーデンを敬遠する層は20代女性で43.1%。しない層は50代男性で17.9%と大差が付いた。
ナイスミドル男性陣は、ビールに浮かれるあまり、好みをよく聞こうともせずビアガーデンへ若い女性を誘わないほうが無難といえそうだ。
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■チラリ、県民性
さらに調査を進めて都道府県別では、兵庫県民にビアガーデンを敬遠する人が多く43.8%。敬遠する人が20.8%に過ぎない千葉県民との間でポイント数がダブルスコアになった。
大阪と東京という大都市圏の外周にそれぞれ位置する両県が、正反対の傾向を示したところは興味深い。
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(取材・文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女829名(有効回答数)