女性の手抜きに男性「感じない」 夏本番のメニューで意識差
暑くなる夏場は、食欲をなくしがち。そんなときでも冷たい麺類なら、箸が進むことがある。
代表的な冷たい麺類は、そばやうどんといったところ。家庭のみならず外で食べたくなった時も、店を見つけるのに困ることはない。
冷やし中華や朝鮮風冷麺も、もはや一般的な麺の部類に入りそうだ。
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■影が薄い「そうめん」
ところが「そうめん」はどうだろう。日本の伝統的な麺で古い歴史を持つにもかかわらず、なぜか影の薄さを感じる。
影が薄い理由のひとつには、外でそうめんを食べる機会が限られるということがあるかもしれない。乾麺が基本のそうめんは、注文の都度、ゆで上げる工程が欠かせず、外食店での取り扱いが難しいようだ。
乾麺といえばスパゲティもそうだが、こちらはある程度の「ゆで置き」が利く上に、冷蔵・冷凍で流通している業務用品もある。
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■2割が「手抜き料理」認定
外食が難しいとなると、そうめんは家庭で味わうほかない。ゆで時間が短くて済むこともあって、手軽に調理ができる利点がある。
一方、その手軽さからか、そうめんには「手抜き」のイメージがつきまとう。しらべぇ編集部の調査でも、「そうめんは手抜き料理だ」という人が19.2%いた。
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■「手抜き認定」に男女差
さらに調査を進めて男女別では、「そうめん=手抜き」と感じる人は男性(14.1%)よりも女性(24.5%)で多い。性年代別では、台所へ立つ機会が少なそうな60代男性になると9.9%まで数値が低くなる。
同じく性年代別では、20代女性(31.8%)が最も大きい割合でそうめんに手抜き認定を下していた。
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■「食べる人」も台所へ!
1975(昭和50)年に放送され物議を醸したラーメンのCM「わたし作る人、ぼく食べる人」でもあるまいが、そうめんに見られる男女の意識差から垣間見えるのは、「作る人」「食べる人」の意識差ということになるのかもしれない。
この夏は、料理に縁遠いままでいた男性もぜひ台所へ。そうめんは「手抜き」でも簡単に調理できる夏ならではの美味だ。サッとゆで上げて冷水で締めたら、好みのだしと薬味でつるりと味わってほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1358名(有効回答数)