川奈まり子、大島てる、村田らむが語る! 本当にあった怖い話
川奈まり子氏、大島てる氏、村田らむ氏、豪華3人によるトークイベンドが行なわれました。
作家、しらべぇコラムニストでもある川奈まり子氏による新刊『実話怪談 出没地帯』の発売イベントが7月18日開催された。
本作はしらべぇに連載されている「川奈まり子の実話系怪談コラム」を加筆修正・改題したものだ。
イベントでは、事故物件の情報提供サイト「大島てる」運営者・大島てる氏、危険地域への体当たり潜入取材で知られるルポライターの村田らむ氏と共に豪華トークショーが行なわれた。
深すぎる世界を見てきた3人が繰り広げる、過激かつタブーに挑んだトーク内容をご紹介しよう。
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■川奈氏が遭遇した霊体験
川奈氏からは、新刊にも収録されている実話の心霊現象についてゾクリとする発言が。
川奈:知り合いの雑誌編集者が、霊感体質の人なんです。彼は、大学生の頃に恋人と一緒に泊まった古いモーテルで、ソバージュヘアに水玉のワンピースを着た幽霊をハッキリと見て自宅まで連れて帰ってきてしまったそうなんです。
私も一度、ハッキリと幽霊をみたことがあります。火災で多くの人が亡くなっているスタジオで、撮影中に怪しいおじいさんを見かけて。「お疲れさまです」と挨拶したのに、私以外は誰も彼が見えていなかった…。
取材のため怪談スポットへ行っても、怪奇現象や霊に出会うことはないけれど、見えるときは白い影がモヤッと見えたり、オーブが光る…とかではなく人間そっくりでハッキリ見分けがつかない気がしますね。
ほかにも横浜市中区にある「霊感の強い人が行くと絶対に見てしまう」という病院跡地のレストランへ取材に行ったときは、私はまったく霊は見えなかった(笑)。
村田:そのレストラン、僕も週刊誌の取材で行ったことがあります。ほかのスタッフや同行した霊能者が大騒ぎしている中、 僕だけなにも見えなくてポカンとして。
トイレ行こうとしたら「そこに幽霊が居るから!」と凄い剣幕で怒られました…。その場で塩をかけられたり大変でしたね。
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■大島てるが事故物件を語る
川奈氏から大島氏へは、「ホテルなど宿泊施設が事件に巻き込まれた場合、告知義務はあるんですか?」という質問が。
大島:旅館業法上は、事件・事故の告知義務は無いとされています。この点は宅建業法とは異なります。もちろん嘘をついてはダメですから「お客様のプライバシーに関わることはお答えできません」とかわしてきます。
ホテル業界は従業員教育がしっかりしていますから、はぐらかす方法ひとつとっても上手ですよ。ホテル側も自殺なんかされてしまった場合は被害者の立場ですから、私も責める気はありません。
「事故物件」として一番扱いが困るのは飛び降り自殺でしょう。飛び降りた先の着地点が隣の建物の敷地内だったり、植物状態にはなっても一命を取り留めたりと色々な難しいケースがあります。
残忍な事件が起きた物件に関して、その事実を隠ぺいしようとする生きている人間が私は一番怖いですよ。告知義務を無視して家賃も高いままにする大家とか。
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■村田らむ氏持参の過激DVD上映へ
自らの最期の場所に、樹海を選択した人の遺品など死の痕跡を集めた『樹海写真集写真』著者である村田氏による樹海DVD鑑賞会へ。
過去4体の社会死(※医者の診断を仰ぐまでもなく明らかに死亡が確認できる状態)の亡骸に遭遇したという村田氏。樹海の入り口に建てられた自殺防止の立て看板から…
奥地へと赴き、かつて生を享けていた人々の「入れ歯」や「治療痕の残る歯」、「ジーンズ」に「ベルト」などの写真も。
村田:僕の知人に、平日はエリートサラリーマンを演じつつ、週末になると誰にも言わずにポルシェに乗って樹海探索をするという人が居ます。周りの人には「週末は家で寝ている」と適当に嘘をついているようですが、じつは樹海探索している。
社会死が確認できる亡骸をみつけては、1〜2枚写真を撮っているそうです。
探索する者同士は、樹海の真ん中で集合して樹海の中で解散することが多いんですけど、こないだ僕コンパスを忘れて集合してしまって。携帯電話のコンパス機能もなぜかバグって日も暮れて…。
結局、自分の影の向きを辿って抜け出せたんですが、いよいよヤバイかなと思いました(笑)。
今回ご紹介したトーク内容はごく一部である。ほかにも多くの心霊現象や殺人事件の裏側、ブラック事故物件についての話題が炸裂であった。
気になる方は、8月24日に行なわれる「大島てるがやって来る!! 事故物件ナイトvol.11」で、再び川奈氏と大島氏の過激トークが楽しめるので、ぜひ行ってみてほしい。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)