ハウステンボスでドローン講習開始 練習場不足の解決に貢献

2016/07/22 05:30

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※画像はハウステンボス公式サイトのスクリーンショット

ドローンに対する規制ができてから、産業界にとってはむしろ大きな利益がもたらされるようになった。だが、マイナス面がまったくないわけでもない。物事には必ず光と影がある。

ここで述べる「影」とは、ドローンの練習場の問題。規制が徹底されるようになり、ビギナーがドローンを始めるための場所がなくなってしまった。

まさか近所の公園で飛ばすわけにもいかない。ビギナーのための練習場確保は、ドローンメーカーにとっても重要な課題になっている。



 

■DJIと代理店契約を締結

長崎県に所在するハウステンボスは、7月16日からテーマパーク内でのドローン事業を始めた。

これはハウステンボスが、大手ドローンメーカーのDJIジャパンと代理店契約を結んだ上でのことだ。『DJI Phantom』を使用した講習会を、1回2時間7,000円で実施。参加資格は15歳以上、法律や安全に関する講習とシュミレーター訓練を受けたあとに実機飛行を体験できるという。

また、経験を積んだドローンパイロットのために園内空撮ツアーも用意されている。


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■ドローンは「新たな可能性」

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※画像はYouTubeのスクリーンショット

そしてハウステンボスでは、ドローンを購入することも可能。

DJIの最新機種である『Phantom4』も買うことができる。つまりは購入、受講、空撮という流れをすべて体験できるということ。そのような施設は、国内には他に存在しない。

ハウステンボスといえば、非常に浮き沈みが激しいテーマパークとして知られていた。過去に2度の債務処理を経験し、大規模なリストラも実行。一時期は「ハウステンボス不要論」もあったほどだ。

そんなハウステンボスに、「空の産業革命」と呼ばれるドローンが新たな可能性を与えている。


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■求められるドローン練習場

また言い換えれば、ドローン研修設備を持つテーマパークがこれから必要になってくるということ。

国土面積の7割が山地である日本の場合、都市部でドローンを飛ばせる機会にはなかなか恵まれない。だから最近では山林をドローン練習場として活用する動きもあるが、そうなるとアクセスの問題が出てくる。

テーマパークをドローン練習場にするのは、至って自然な発想でもあるのだ。

(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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