NHK『生活笑百科』から笑福亭仁鶴が降板? ファンは複雑な心境か
四角い仁鶴から丸い南光に収まるのだろうか。
「四角い仁鶴が丸く収めます」のフレーズでお馴染みの元祖法律相談バラエティ『生活笑百科』。漫才、相談員の個性、法律相談など、笑えてためになる内容が好評で、放送開始から32年目を迎える現在も土曜昼の代名詞的な番組となっている。
そんな人気番組の「室長」を1986年から務めてきた笑福亭仁鶴に今年9月での勇退説が浮上していると報じられた。
■桂南光が「室長補佐」に就任
勇退の根拠となっているのが、今年4月9日に行われたリニューアルだ。かつて上沼恵美子とのコンビで相談員を務めた桂南光が「室長補佐」に就任。進行を担当するようになったのである。
これに伴い室長の仕事は大幅に減少。ほぼ、相づちをうっているだけとの指摘も。番組のシンボル的な役割とすることで勇退を促す狙いがあるのではと一部週刊誌が報道されており、ファンから心配の声があがっている状況だ。
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■『笑点』に続き大物が勇退?
仮に笑福亭仁鶴が勇退ということになると、「東の重鎮」桂歌丸に続く大物がテレビから去ることになる。そして、その後を受け継ぐ桂南光には、大変なプレッシャーと注目が集まることになるだろう。
ちなみに、歌丸の後をうけ『笑点』の司会に就任した春風亭昇太は、視聴率も好調で評判も概ね良好。しらべぇ編集部の調査でも「期待はずれだった」と答えた人は1割から2割程度だ。
『笑点』については内部昇格だったことが視聴者にうけいれられた大きな要因と思われるだけに、今回の「室長補佐就任」も違和感を消す狙いがあるよう。
しかし、『生活笑百科』の場合仁鶴のイメージが強く、交代ですることで人気が著しく低下することも予想される。
また南光自身が室長補佐就任発表で「室長になる気はない」という趣旨の発言をしており、噂される筋書き通りに進むかは不透明だ。
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■番組ファンに聞いてみた
『生活笑百科』を愛してやまないというSさんに聞いてみた。
「できれば仁鶴さんに出演し続けて欲しいと思いますが、体力の問題もありますし、呂律が怪しくなっているのも事実です。歌丸さんのように80歳を区切りに勇退するのがいいのかな。個人的には、28年務めた上沼恵美子が相談員を降りたときに一緒に引退してリニューアルでもよかったと思いますね。
南光さんは責任感が強いし、歯に衣着せぬ発言がウリなので、仁鶴さんとは違うスタイルになりそうですが、番組にずっと出ていた人ですし、適任ではないかと。とにかく、番組を存続させることが一番ですから。南光さんが室長というなら、受け入れるしかありません」
四角い仁鶴から丸い南光に収まるのだろうか。
(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,353名(有効回答数)