女性がいきなり!夏の電車で「下ろす」行為に男性は無関心
殺人的な日差しが降り注ぐ真夏の日中はもちろんのこと、ガンガン差し込む朝日や夕日の時間帯に電車・バスへ乗ると、日差しを遮る「日よけ」が一斉に下ろされ、車内がうす暗くなっていることがある。
あまりに見事な下ろされように、「いつ誰が閉めたんだろう」といぶかりつつも、そんなことはすぐに忘れてしまう。目的の駅で降りてしまえばなおさらで、もはや忘却のかなた。すなわち、よくある日常のどうでもいいことのひとつというわけだ。
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■「日よけを下ろす」4人に1人
しらべぇ編集部の調査によると、「電車・バスの日よけを率先して下ろす」という人の割合は29.2%。4人に1人より多い。
となると、4人掛けのボックス席では、座っている人のうち一人が「日よけを率先して下ろす」ことになる。窓を背に座るロングシートでも、同様のことがいえるかもしれない。
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■オバチャンいきなり「日よけを下ろす」
さらに調査を進めて年代別では、年齢が高い層ほど率先して下ろす傾向が見られる。最も少ない30代では23.0%と平均以下の数値だが、60代では39.3%と数値が高い。
性年代別では、最も「率先」しているのが60代女性で50.0%。おしなべて女性は、窓からの日差しを敵視する傾向にあるようだ。男性で最も数値が高くなる60代でも平均値に届かない。
「外の景色を眺めたい」「少しくらい日に当たってもいい」「どっちでもいい」
こう考える男性が日よけを上げたままにしているところへ、乗り込んできた「おばちゃん」が有無を言わさず「バシッ」と日よけを下ろしている図にはリアルな既視感がある。
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■東と西で地域差も
なおエリア別に見ると、首都圏では率先して下ろす人が26.8%と数値が低め。対して関西では36.9%と高くなった。
そういえば首都圏を走る電車には、そもそも日よけの装備がない車両が増えている。下ろしたくても下ろす機会が減ってきていることが数字に表れたのかもしれない。
関西の電車では依然、日よけが好まれる。JR西日本が1999年、主に新快速へ投入した日よけを備えない新型車両(223系2000番台)が利用客の不評を買い、あわてて追加で取り付ける羽目になったエピソードは記憶に新しいところだ。
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(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1358名(有効回答数)