調査で判明!毒親が子供におよぼす有害かつ深刻な影響
「毒親」とは「子どもを自分の支配下に置き、その人生に有害な影響を与える親」を指す俗語。傷つきやすい子が毒親に育てられると、ある日突然に反旗を翻し、家庭内暴力や不登校などに発展してしまうこともある。
しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1,371名を調査した結果、深刻な毒親の影響が判明した。
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■「毒親に育てられた」人は16%
「女らしく」など、躾がより厳しいことが想像される女性の方が、「毒親に育てられた」人が多い。男性の50代以上の世代は少ないが、体罰などが当たり前だった時代のため「毒親だった」とは思っていないのかも。
世帯年収別の集計でも、年収300~1,500万円の世帯でほぼ16%の比率で分散し、大きな差はない。年収などの家庭環境より、毒親そのものの特性によるのだろう。
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■人間不信、自尊心の欠如、異性への苦手意識などの声
毒親から否定や過干渉、強い指導をされたことで、人間不信になったとの回答者の声がある。異性との交際に苦手意識を持つようになった人もいるのだ。
「高校生の時に門限を5時にされ、男性との交際には必要以上に厳しく…。今でもなかなか男性を信じられないし、近づき難い感じがして、苦手意識を持ってしまっています」(30代・女性)
それだけではない。毒親の命令で結婚を諦めさせられるようなことも。
自分の家庭を作るときにまで、悪影響を与えているのだ。
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■結婚もして家庭を持ち、子供にも恵まれたが…
では「毒親経験者」は結婚できないのかというと、そんなことはない。既婚者の率も子供がいる率も、毒親に育てられていない人とほとんど変わらないのだ。
しかし、毒親だった人の方が「結婚して離婚したいと思うことが多い」の回答が48.3%で、毒親でなかった人より17ポイントも高い。そして、その結末が次のグラフ。
「毒親経験者」の方が、どの年代でも離婚率が高い。50代や60代が突出しているが、人生経験が長い分、必然的に高くなっているのだろう。少なく見える20代でも、なんと8倍もの開きがあるのだ。
今後、年齢を重ねることで離婚経験者が増えれば、現在の50代や60代のような率になるかもしれない。毒親経験は、大人になっても好ましくない影響を及ぼし続ける危険性があるのだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1,371名(有効回答数)