ソーシャル採用はドタキャン率が高い?今どき求人の「落とし穴」
就職氷河期で買い手市場だったのは今や昔、現在では売り手市場となり就職・転職活動でも数社から内定をもらう求職者も出てきている。そのためか、「求人広告を出しても応募が来ない」「面接をしても採用に至らない」という会社もある。
また、昨今はSNSを活用したソーシャル系採用やリファラル採用など、これまでの求人方法とは変わってきている一方で、一歩間違えるととんでもない時間とコストの無駄が発生しているケースもあるようだ。
採用現場ではどんなことが起こっているのか? しらべぇ取材班は、採用担当者に話を聞くことができた。
①ソーシャル採用? 転職する気がないのに遊びにくるな!
「別部署の同僚から『ソーシャルを使った採用が流行っているよ』と言われ、ちょうど採用活動で困っていたので登録してみました。
思ったよりも応募や興味ありをいただき、その中で数人に会ってみましたが、お会いする時点で正式な書類提出を課していないこともあり未経験者ばかり。
また、転職する気がなくただオフィスに入ってSNSでチェックインしたかったとか…酷いと連絡なしのドタキャン連発だったりと散々な目に会いました。
サイトの性質上、気軽にぽちっと押せるため安易に思っているようですが、こちらは採用目標もあるんで困ってしまいます」(40代男性)
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②スカウトをかけたところネットに悪口を書き込み
「弊社は主にスカウトと人材紹介を利用しています。以前弊社の代表名義でスカウトをして来てもらったのですが、一次面接自体は現場担当者が行ないました。
そうしたところ、ネットに『社長からスカウトが来たのに、行ったら現場担当者だった。事前に言うものではないだろうか?』との書き込みが。こちらの情報提供も足りなかったですが、まさかそこまでされるとは思いませんでした」(40代女性)
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③リファラル採用もメリットばかりではない
「リファラル採用、つまりは社員からの紹介経由での採用に力を入れています。どんな方かはある程度把握できて話は早いものの、メリットばかりではありません。
中には紹介してもらえたイコール採用と思い込み応募書類を持ってこなかったり、タメ口で話をしてきたりと、痛い思いをしたことがあります。ただ、不採用の場合はその社員の面子もあるので、なかなか難しいものですね」(30代男性)
採用担当者に聞いたところ、流行の求人方法にもデメリットが潜んでいる。会社に合った採用方法を追求して、よい人材を獲得しできるよう見直してみてもいいのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)