コミュ障は論外?周囲の人との会話も仕事だと考える人
楽しく会話が弾むオフィスがある一方で、ただ静かに時間が流れる職場もある。「仕事中に私語をするな」との考えの人もいるだろうが、同じ場所で働くのにまったく交流がないのもさみしいものだ。
しらべぇ編集部にて「職場などで周囲の人と会話をするのも、仕事のうちだ」と思うかどうかの調査をしたところ、56.7%もの人が「仕事だ」と回答。話し下手には、なかなかつらい結果である。
■30代は会話の重要性を感じる世代?
年代別でみると、20代が一番少ない。
会社での立場がそれほど高くないうちは、社内での交流をあまり意識しない人も多いのかも。それでも20代でも4割以上の人が「会話も仕事」だと思っており、若い人でも会話力の必要性を実感している。
また50代以上が6割以上と、かなり多い割合である。社会人経験を長くしてきた人たちは、さまざまな苦労を乗り越えてきた。そんな経験から、コミュニケーションの重要性を強く感じているようだ。
さらに30代では20代の頃に比べて、15ポイント近くも増えている。いったい、どのような心境の変化があるのだろうか?
30代の男性会社員は、後輩が増えてから会話の重要性を意識しだした。
「20代の前半くらいまでは目の前のことでいっぱいで、周囲に気をかける余裕はありませんでした。後輩がたくさんできてから、考え方が変わりましたね。後輩は僕のことを、先輩ってだけで気を遣っていると感じました。
それで先輩たちも僕と距離を縮めるために、気を遣って話してくれていたと気づいたんです。今では後輩に、自分から積極的に話しかけるようにしています」
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■社会的な成功には「会話力」が欠かせない
同じ質問を、職業別でも見てみよう。
会社員でも5割以上と多いが、さらに経営者/会社役員になると6割にも増えている。やはり社会での成功には、会話力が重要な鍵を握るのだ。
就職活動が「コミュ力重視」になったと言われているが、実際に入社してからも求められるのは会話力。人見知りが肩身の狭い思いをする世の中に、不公平感を感じる人もいるだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代有職者の男女672名 (有効回答数)