中国で立体バス「TEB」の試作車両が公開!300メートルのレールをテスト走行
2010年、北京国際ハイテク博で初めてコンセプトが発表された立体バス「TEB(Transit Elevated Bus)」の試作車両が公開され、中国国内で大きな反響を呼んでいる。
車の上をまたぐように走行する姿が印象的なTEB。実用化すれば大きな観光の目玉になりそうだが…。
■他の車をまたいで走行
TEBは道路の両脇に敷設された軌道に沿って走行する電車のような立体バス。2階建てだが1階部分は胴体を支える足だけのような構造になっていて、道路を走る一般車両の走行を妨げない。
これにより道路の混雑状況に関係なく一定の速度で走行することが可能で、実用化できれば交通渋滞の緩和などに大いに期待が持てる。
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■テスト走行は直線のみ
中国・秦皇島市で行われた今回の試験走行では、約300メートルほどのレールの上をゆっくり進むだけにとどまった。
それでも車の上をまたいで通るTEBの姿は斬新で、乗客やテスト走行を見守る観衆たちは大きな歓声を上げていたようだ。
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■課題や問題点も多い
TEBは夢のある車両だが実用化に向けた問題点は多い。例えばTEBは2階部分までの高さが2メートルしかないので、それより車高の高い大型トラックなどの上は通ることができない。
また、この巨体を運用できる道路は限られている。実際の道路状況に合わせて、撤去しなければいけない設備や建物なども出てくるだろう。
TEBの考案者であるSong You Zhou氏は「TEBは早ければ1年から1年半で実用化できるだろう」と語る。
中国の交通事情を考えるとそう簡単にはいかない気がするのだが、この自信はいったいどこから来るのだろうか?
https://www.youtube.com/watch?v=ZiKGjnG01KY
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)