え、イメージと違う…小説家の顔出しに対する世間の本音は?
小説を読み終えて、「どんな人が書いているのだろう」と作者の顔をネットで調べたりしたことは誰しもあるはずだ。
作品と作者の顔のイメージが合っていればいいが、必ずしもそうとは限らない。『ノルウェーの森』を読んで、村上春樹の顔をネットで確認し、「イメージ通りだった」と思う人がどれほどいるだろうか。
しらベぇ編集部は全国の20〜60代の男女1,376名に、小説家の顔出しについて本音を探るために調査を実施。果たして、結果は…?
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■顔出し否定派は少数にとどまる
意外にも、小説家の顔出しについて否定的な人は少数派であるということが判明。どんな顔であれ、作者の顔は見てみたい、というのが本音なのだろうか。
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■野菜嫌いの人はより否定的
次に、野菜嫌いかどうかで比較した調査を見てほしい。
野菜が苦手な人ほど、小説家の顔出しについてより否定的であることがわかる。好き嫌いがはっきりしている人は、小説家の顔に対しても、同じようなスタンスが表れてしまうのかもしれない。
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■コミケ参加者は現実を知っている?
同人誌の即売会。そこでは、実際の作者から作品を購入できる。その「コミケ」に参加したことがあるかどうかでも、調査結果に差が。
コミケに参加したことのある人のほうが、小説家の顔出しに対して否定的であることは興味深い。作品と作者のイメージがその通りである場合が必ずしも多くない、ということを身をもって知っているのだろう。
ちなみに、小説家ではないが『クレヨンしんちゃん』の作者・臼井儀人は、亡くなるまで顔出しを避けてきたことで知られる。ファンの夢を壊さぬように、との思いがあったのだ。
小説家の顔を確認する、しないは個人の自由であることは間違いない。ただ、作品に接するよりも前に、作者の顔を見て読む読まないを判断するのだけは避けたいものである。
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(取材・文/しらべぇ編集部・倉木春太)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名(有効回答数)