表彰台でメダルをかじるのは汚い?中高年女性が拒否反応
5日、リオ・オリンピックが開幕。連日熱戦が繰り広げられ、寝不足気味の人も多いかもしれない。当初は「盛り上がっていない」といわれたが、やはりテレビで放映されているとみてしまうもの。
日本は競泳の男子400メートル個人メドレーで萩野公介が金メダルを獲得。柔道では金が期待された高藤と近藤が銅に終わるという波乱があったが、なんとかメダルは確保した。
今後柔道に加え、体操やレスリングなどでの金メダル獲得が期待されている状況だ。
■メダルをかじる行為に賛否
過去のオリンピックで賛否両論となっているのが、選手が表彰台でメダルをかじる行為。少々不衛生にみえるだけに、「汚らしい」という批判と「それくらい許してやれ」の擁護で議論に。
しらべぇ編集部の調査によると、メダルをかじることに否定的な感情をもっているのは50代と60代の女性であることがわかっている。
逆に若い世代は比較的寛容。これはメダルをかじるという行為を見慣れてしまったため、「恒例行事」と感じているためかも。
ちなみに「誰が初めてかじったか」についてだが、一般的に1988年のソウル・オリンピック水泳で金メダルを獲得したオーストラリアのアームストロング・ダンカン・ジョンが「勝利の味を噛みしめる」という意味で始めたとされている。
しかし異論もあるようで、詳しいことはわかっていない。
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■日本は自粛ムード?
日本では1996年のアトランタ・オリンピックで中村兼三が金メダルをかじったことが元祖といわれ、その後野村忠宏や高橋尚子、吉田沙保里らが次々と表彰台でメダルをかじってみせた。
ただしこれは自らの意思ではなく、記者から「メダルをかじってください」とリクエストをうけての行動も多い。
そのような風潮に待ったをかけたのが2014年のソチ・オリンピック男子ノルディック複合の成田監督。銀メダルを獲得した渡部暁斗に「禁止令」をだし、話題に。
今回メダルをかじる選手が出るのかはわかっていないが、前回のソチでは自粛ムードが漂っていた。この風潮がリオでも続いているのかは不明だ。
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■ファンの意見を聞くと…
双方の意見をもつファンに聞いてみた。
<否定派>
「メダルは食べ物ではないので、口に入れるのは汚らしいと思います。とりたくてもとれない人がたくさんいますし、苦労してとったのですから、大切にあつかうべき。
もし自分の大事にしていたものを人にプレゼントして、それをかじられたらイヤでしょ? 日本の文化にはあっていないように思う。マスコミがかじるように要求するのは、非常にけしからんと思います」(50代女性)
<肯定派>
「メダルは獲得したらその人のものですから、なにをしようと勝手ではないでしょうか。どこかのレスリング選手のように電話ボックスに忘れるような失態でもないし、一種のパフォーマンスでしょ。
そんなことに目くじらを立てても仕方がありませんよ」(30代男性)
メダルをかじるのかかじらないのか、そこもオリンピックの注目ポイントかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1376名(有効回答数)