子供の好奇心の育て方【溜池ゴローの子育てコラム】
ワシの息子は、学校が楽しくて仕方ないらしい。その理由として、強い「好奇心」と「自己肯定感」があるからではないか……ということを前回書かせていただいた。
ワシの息子に限らず、「好奇心」の旺盛な子供たちは、何に対しても楽しんで臨める。たとえ学校の授業や活動といえども「好奇心」をもってワクワク行なうことができる。
■幼少期の子供にとって大切な能力とは?
学校では毎日、授業など学校生活の同じ時間を何十人もの子供たちが同時に過ごしている。
同じ時間をワクワク過ごしている生徒とツマラナイ気持ちで過ごす生徒とでは、学校での楽しさも身に付くものも大きく違うだろう。
そして、「好奇心」=「何に対しても楽しめる能力」が身に付いているかどうかで、これからの人生で引き寄せる「出会い」や「経験」の量と質が変わってくるのではないだろうか。
当然のことだが、人生は「出会い」と「経験」ですべて決まる。なので子供の成長の過程で、どれだけ大きな「好奇心」を身に付けてやれるかが、親の重要な役割のひとつだとワシは思っている。
では、子供が幼い頃に「好奇心」を身につけてやるにはどうすればいいか。
もちろん、ワシの息子はまだ11歳で、彼がこれからもずっと大きな「好奇心」を持って成長し続けるかどうかは、神のみぞ知ることであるのだが…….
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■子供の興味を否定しない
ワシなりにやってきた、というか、ワシなりに考えてきた「子供の好奇心の育て方」を述べようと思う。ワシら夫婦が思う「子供の好奇心の育て方」の中でも最も大切にしていたこととは……
「好奇心」に大人の勝手な制限はかけない……ということである。
息子が2歳〜4歳当時、ワシは、就学前くらいの幼い男子は、「ミニカー」や『昆虫図鑑』や「ヒーローもの」に興味を持つものだと勝手に思っていた。
しかし、なぜだか分からんが、ワシの息子は、それらのものには、あまり興味を持たなかったのだ。たとえば……
オモチャ屋さんでミニカーの売り場に行くよりも、東急ハンズなどで「ネジ」や「ボルト」や「磁石」など、ガラクタ的なものがたくさん置かれている売り場で、結構な時間を楽しんでいたり……
本屋で図鑑の並んでいるコーナーに行っても、息子は、他の男子が夢中になるような『昆虫図鑑』や『乗り物図鑑』にはそれほど興味をしめさなかった。
息子が釘付けになったのは、コーナーの隅にあった『キノコ図鑑』だった。ワシら夫婦は、世間でいう「子供らしいもの」と「子供らしくないもの」を分けて考えはしなかった。
息子が「好奇心」を示したものを否定せずに、その向いた方向にとことん歩かせることをした。ワシら夫婦は、息子の示した興味にいちいち大げさに反応し、一緒に面白がり、べったりとつき合ってやった。
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■親が育んであげるもの
ちなみに、息子がミニカーよりもガラクタ的なものが好きだったので、保育園の頃、NHKの『ピタゴラスイッチ』のDVDを買ってやると、案の定夢中になって何度も繰り返し見ていた。
なので、ワシは息子と東急ハンズに行って、いろんなガラクタを買い込み、『ピタゴラスイッチ』のマネをして、仕掛けを一緒につくったりもした。
『キノコ図鑑』を買ってやると、しばらくはキノコに夢中で、いろんな毒キノコや変わったキノコをワシらに見せては、説明らしきことをしてくれていた。
保育園では、お友達や保母さんたちに「冬虫夏草」の話を一生懸命にしてあげていた(笑)
たとえ子供が「子供らしくないもの」に興味を引かれたからといって、その興味を修正するのはよろしくないとワシは思っている。
せっかく、子供が自分で見つけた「好奇心の芽」は大事に育ててやるべきではないだろうか。子供の「好奇心」に制限はつけない。
これがワシら夫婦の「子供の好奇心の育て方」のひとつである。
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(文/溜池ゴロー)