高所得者は宝くじ購入経験が多い?庶民が買わない原因は…
8月9日「第696回サマージャンボ」の宝くじ当せん番号が発表された。1等・前後賞合わせて7億円もの大金が手に入るチャンス。高額ゲットを夢みている人も多いだろう。
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■宝くじを買ったことがある?
しらべぇ編集部は全国の20~60代男女1,376人を対象に調査を実施。宝くじ(ナンバーズ・ロト・スクラッチを含む)を買ったことがあると答えたのは全体の50.7%。半数の人は何らかの宝くじを楽しんだことがある。
性別で見ると、男性53%、女性47%で、男性の購入経験率が女性に比べて高くなっている。
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■庶民から遠い存在になる宝くじ
年収別では、500~700万で61%、700万以上で66%と、高収入の人ほど宝くじを買っている。かつては、収入の低い庶民が夢を買うためのものと思われていたが、現在は違うようだ。
原因のひとつとして、給料の減少があるだろう。国税局の民間給与実態統計調査によると、1997年に467万だった平均給与は、2014年には415万まで下がっている。
そんな景気のなか、宝くじは、1994年にナンバーズ、1999年にミニロトがスタート。2001年には、それまで販売されていたインスタントくじがスクラッチに改名。新商品を続々投入した。
所得が低い人にとってみれば、宝くじに使える額がなくなっている。しかし、宝くじの売上額は2005年に1兆1千億円でピークを迎えていることから、比較的余裕のある富裕層へ宝くじの多様な商品が浸透していったと考えられる。
なお、2014年の宝くじ売上額は9000億円程度。給与同様に落ち込んでいる。今後の売上増に向けて、宝くじの新たな戦略が必要だろう。
8月17日からは、「東京2020大会協賛くじ」を販売する。1等・前後賞合わせて2.02億円。2020年の五輪にちなんだ額となっている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1376名(有効回答数)