買って満足?本を購入しても「積ん読」してしまう人の傾向
本屋に本を買いに行ってお目当のものが見つかると、すぐ読みたいと思うのが普通だろう。しかし、「積ん読」という言葉もあるように、読まずに何日も経ってしまう人もいる。
そこでしらべぇでは、全国20代〜60代の男女1,376名を対象に「本を買ってもすぐ読まない人」人の割合を調査した。
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■4人に1人は本を買ってもすぐに読まない
すると、「本を買ってもすぐ読まない」という人は、全体の2割を超えることが明らかに。
興味があって買った本なのにも関わらず、すぐ読まないという人は4人に1人も。
本を買うときは「欲しい本があって買いに行く」、または「買う予定はなかったがピンときて買う」ことが大半だろう。後者であれば、すぐ読まなければ読むタイミングを逃す人もいるのかもしれない。
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■20・30代女性の3人に1人は買った本を放置?
性年代別の結果を見てみると、20・30代の女性は約3割の人が本を買ってもすぐ読まない傾向のようだ。40代男女でも3割に迫る勢いである。
買ってから読むまでに時間をあける人の理由は何か。編集部が話を聞いてみると…
「買ったら満足してしまって『積ん読』にしてしまってる本がたくさんあります。読むのが遅いのでなおさら…」(20代女性)
「一気に読みたいので、まとまった時間に読みます。そのため、すぐ読めないことはありますね」(50代女性)
本を買うと、手に入れた安心感で「いつでも読める」と思い込んでしまうのかもしれない。買って手に入れた瞬間が一番テンションが高く読み進められると思うが、それを逃すと読み始めるのは億劫になっていくことも。
一気に本を読みたいという人は、「ちゃんと読まなければ」という完璧主義な性格のために、あえて即座に読むことはしないよう。
小説なら時間のあるときに少しずつ読む、またはそれ以外の本でも最初から読まず、好きなところから読んでも構わない。だが、「最初からしっかり読む」という固定観念が邪魔をしている人もいそうだ。
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■自由な時間を持ちすぎるとすぐ読めない?
最後に、職業別の調査でも傾向が見られた。無職・家事手伝い、自由業の人は、本を購入後にすぐ読まない人が約3割で他と比べて多かったのだ。
一方で、仕事の時間がきっちり決まっている公務員は、割合としてもっとも少ない結果に。
1日の時間を自由に使える人ほど、本を買っても時間を置いていることがわかる。それはやはり、買って安心・満足してしまうからなのだろうか。
本は読まれてなんぼのもの。「読んだら古本屋に売るからきれいにしなきゃ」と考えて買う人が、そういるとも思えない。
大事だと思うところには線を引いたり、読んで自分の中に取り込むことで本としての役割が果たされるのだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名(有効回答数)