元ネットワークビジネス主催者が激白!情報商材販売の手口
情報商材ビジネスなどのコピーを読んでみると、「秒速で1億円を稼ぐ」や「不労所得で毎月100万円! 口外厳禁!」「ストック商材が自動で売れていく」など、大して働かなくても夢のような収入が得られる気持ちになる。
通常であればこのような文言に騙されることはないが、なぜ騙されしまう人がいるのか。しらべぇ編集部では、情報商材を取り扱っていた元ネットワークビジネス主催者(40代男性)に、その実態を聞くことができた。
■情報商材を販売するためにはテクニックがあった
「ビジネスターゲットとなるのは、30代後半〜50代の方でやや男性が多いです。今の会社が不安でリストラにあうのではないか、将来お金が稼げなくなるのではないか…という気持ちで説明会にいらっしゃいます。
じつは、説明会に来てもらうまでが重要。説明会集客のための広告費は数百万から数千万単位でコストを掛けますし、勧誘動画の撮影前には数十回練習します。ポイントは重要なことは動画では言わないこと、早口で巻くし立てることです。
説明会に参加してもらえれば、こちらのものです。プレゼンテーションでは将来の不安感をあおりつつ、重要なことは繰り返し伝えるなど手法が存在します。その場の雰囲気作りはとても重要ですね」
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■「詐欺のつもりでやってはいない」 主催者の主張とは?
「参加者のクロージング率は30%ほどです。ひとり以上はサクラを仕込んでおいて、申込書をその場で書きます。そうすると、周囲もすぐに申し込みしないと損だという気持ちになり、あれよあれよと言う間に申込書を書いてくださいます。
提供サービスは、3ヶ月間100万円の塾。すべて動画なので、売れれば売れるほど手間なく儲かります。
これが上手くいったので、今はお金に困っておらず仕事はしていません。私はフェラーリも高層マンションも、高級品はなんでも持っています。
詐欺のつもりでやっている訳ではないですよ。動画を観てもらって自分で動いている人は、月100万円ほどの売上が出ていますが、何もやらない人が楽して儲かると勘違いして騒いでいるだけです」
その場の雰囲気やプレゼンテーションの魅力で、後先考えずに高額を出して「楽して儲かる」情報を知ろうとする人はたくさんいる。ただ、何もしなくて儲かる訳ではなく、自分で営業や勧誘をしなければならないのが現実のようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)