注目され承認欲求を満たしたい?子供の頃に松葉杖に憧れた人
骨折などで足を負傷し、足が自由にならないときに使用する松葉杖。好奇心が強い子供はめずらしいものに興味を持つが、松葉杖もそのひとつである。
しらべぇ編集部が「子供の頃、松葉杖に憧れていた」かの調査をしたところ、全体でわずか10.3%。興味を持って友達のものを試す子はいても、自分がけがをして使用したいと思っていた人はほとんどいない。
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■松葉杖で注目されると承認欲求が満たされる?
男女別では、女性のほうが多い結果である。
また性年代別では、年代が低いほど多い割合なのが印象的だ。
なぜ若い世代に多いのだろうか? 編集部の取材に応じた20代女性は、次のように語る。
「骨折をして松葉杖をしてきた子は、クラスのみんなから注目をされて羨ましく感じました。けがをして痛いんだろうけど、特別な存在になれる気がして。『自分もしたい』と、ちょっと思ってましたね」
承認欲求が、松葉杖で満たされると思っていた人も。ただ若い人に多いといっても、わずか2割弱。幼い頃から承認欲求が強い一部の人が、憧れを抱いていたようだ。
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■実際に松葉杖を使った感想は「大変…」
先ほどの20代女性だが、高校のときに家の階段で足をすべらせて骨折。憧れの松葉杖を使用することになったのだが…
「実際に使ってみると、本当に大変でした。ギブスをした片足を上げて、松葉杖を使って前に進むのは重労働。運動が苦手な私は腕の力も弱く、ちょっと歩いただけで息切れをしてしまう状況でした」
ギブスにも苦労をした。
「骨折したのがちょうと夏場で、中は常に蒸れた状態。かゆくなるので棒を突っ込んでかいてましたが、届かないところもあって。ギブスはぬらしてはいけないので、お風呂もままならない感じだし」
ギブス使用時の入浴では、専用の防水カバーが販売されている。それだけ不便に思う人が多かったのだろう。
骨折で松葉杖を利用した彼女は、現在は次のように思っている。
「もう二度と使いたくないと思っています。子供の頃に憧れていた自分が恥ずかしい。注目なんてされなくていいから、健康な体が一番です」
年をとれば足腰が弱くなり、歩くのにも一苦労。注目されたい気持ちもわかるが、自由に動く体を大切にしたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名 (有効回答数)