60代男性の4割が「夜」も現役 しかし悲劇的な男女差も
高齢者の性の問題を考える。
日本人の平均寿命は、女性が87.05歳、男性は80.79歳といずれも過去最高を記録(厚生労働省調べ・2015年)。
女性は3年ぶりに世界一の座を香港に譲ったものの、日本が世界でもっとも長寿な国のひとつであることに変わりはない。
高齢化・長寿命化は、高齢者医療、年金や介護、高齢者の貧困などさまざまな課題を社会に突きつけるが、光が当たりづらい一方できわめて重要なテーマなのが「高齢者の性」の問題だ。
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■60代男性も4割が「現役」
株式会社TENGAが2016年6月に実施した5〜60代男女16,076名対象の調査によると、50代男性の5割弱、60代男性でもおよそ4割が半年以内に性体験があることが判明。
5〜60代女性でも2〜3割が現役であることがわかるが、一方で、世代内に明確な男女差があることも見てとれる。
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■中高年男性の6〜8割が「自己処理」
このように「性衝動の高齢化」には男女差があるためか、半年以内の「自己処理」の経験率では、50代男性の8割、60代男性の6割が「経験あり」と回答している。
性の自己処理は、そうした行為を覚えたばかりの青少年時代だけのテーマではなく、こと男性においては一生ついてまわる「性衝動との共存策」と言っていいだろう。
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■5〜60代男性の1割がアダルトグッズも使用
さらに同調査では、「直近1年間のアダルトグッズ使用率」も判明した。
全年代との比較データがないが、5〜60代男性の1割前後に使用経験があることが判明。「性のクオリティ・オブ・ライフ」に一定の割合の中高年が関心を持っているようだ。
すべての人が直面する、避けられない「老い」。自らが老いたとき、社会年齢と性衝動のギャップ、男女の意識差、周囲からの目など、私たちが突きつけられる課題は数多い。
歳を重ねた人生のクオリティをどう保つのか。世代を超えた想像力が試される。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネット調査
調査期間:2016年6月14日~2016年6月16日
対象:全国50代~60代の男女16,076名(有効回答数)
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)