コミケ参加者が「萌えキャラ袋」を持ち歩く3つの心理とは

2016/08/21 06:30


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8月12日から14日にかけて開催された、コミケことコミック・マーケット。コミケの会場でひと際目を引くのが萌え紙袋だ。

萌え紙袋とは、コミケで同人誌など戦利品を購入した際に入れてもらう袋に、萌えキャラのイラストが描かれているために、そう呼ばれている。

中には裸の女の子のイラストが描かれている、いかがわしいものもある。

会場で持ち歩きたくなるほどの魅力が萌え紙袋にあるのだろうか。しらべぇ取材班は、心理カウンセラー・園絵氏に萌え紙袋で持ち歩く心理について分析をお願いした。



①TPOを守ることで仲間意識が強まる

心理カウンセラー・園絵氏「基本的に公共の場では持ち歩きを控える人が多く、イベント会場内だけにとどめていることが多いと思います。つまり、TPOが守られています。



逆に言えば、日常世界では見ることのない萌え紙袋を皆が使っている。それを自らも使うことで仲間意識が強まり、類似性の法則が効果を発揮するように思われます。



類似性の法則とは、自分と似たものを好きな人に対して好感を持つ心理です。自分の好感を持つ人たちでいっぱいの空間にいることで、心地よさを感じることができると思われます」


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②非日常ゆえのカタルシス効果が心を浄化

心理カウンセラー・園絵氏「日常では使うことのない萌え紙袋をおおっぴらに使うことで、カタルシス効果が発生していると思われます。カタルシス効果とは、安堵感や安定を得られることであり、ストレスが発散されます。



コミケで萌え紙袋を使うことによって、心の浄化作用が働いているといえます。



また、自分が好きなキャラや作品の萌え紙袋を持ち歩くことで、自分が好きな作品はこれだと、他者に認知してもらうことができます。そうすることで、自己顕示欲が満たされる効果もあると思われます」


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③萌え紙袋と耳付き帽子の共通性は「印象操作」

心理カウンセラー・園絵氏「ディズニーで耳付き帽子をかぶることは、ディズニーの世界観をより楽しむ効果があります。



心理学用語で印象操作と呼ばれる行為なのですが、第三者にディズニー感を強く感じさせる効果があります。また、そうすることで自分自身も現場にいることを強くたのしむことができます。



萌え紙袋にも同じようにコミケ感を強く感じさせる効果があるといえるでしょう。そうすることで、自分自身の心理的喜びに繋がる効果があるといえます」


日常生活では使えそうにない萌え紙袋は、それゆえにコミケの特別感を演出する効果があるようだ。

しかし、帰り道など、そのまま電車に乗り込み、一般人に萌え紙袋を見せてしまうコミケ参加者もいる。

そうした行為は同じコミケ参加者からも非難の対象になっており「萌え紙袋も戦利品のひとつ。それを包み袋が別に必要だ」と嘆かれている現状がある。決して一般人の目に触れないように注意したい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵

コミケ取材心理カウンセラー
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