誰に伝える?日常行動でわかる「余命半年」告知の希望範囲

2016/08/29 20:00

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moodboard/iStock/Thinkstock

仕事に追われながらも、平和に過ぎていく日常。長寿国となった日本の平均寿命は、男女ともに80歳を超えている。

40歳でもまだ人生半ばの折り返し地点。でも…平均寿命は平均値だ。これより長生きする人もいれば、短い生涯で終わる人もいる。

もしも「余命半年」と言われた場合、誰に告知するだろうか。そもそも「余命なんて自分には告知してほしくない」という人もいるだろう。

そこでしらべぇ編集部では、もし「余命半年」となった場合、自分や両親や友人など、誰にまで告知してほしいかについて調査してみた。


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■若い人は「誰にも知らせないで」

もし「余命半年」になった場合の告知の対象について、男女年代別に集計したのが次の結果だ。

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性・年代で大きな違いはないが、20~30代の若い世代は受け入れ難いのか「誰にも知らせないでほしい」の回答がやや多い。

その他の回答結果と比較分析すると、「友人関係」の満足度が低い人は「誰にも告知しないで」の回答が多くなる。

逆に、趣味や家族など生活全般の満足度の高い人は、「自分自身への告知」を望む傾向が強い。満足な自分の人生について、自分でしっかり最後まで見つめたい意識があるのだろう。


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■親子関係の濃い人

親子関係の親密度の別で集計したのが次の結果。

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ファザコンやマザコンの人は、「家族だけに知らせてほしい」の回答が多い。やはり精神的な苦痛を親に肩代わりしてほしい気持ちがあるようだ。

逆にファザコン・マザコン両方に当てはまる人は、大好きな両親にも心配をかけたくないのか、「誰にも告知しないで」となる。

なお、男女の営みで変わったプレイを好む傾向の人も、「誰にも告知しないで」の回答率が高い。

自分に秘密の部分があると心理的に、自分の運命を誰にも知られたくないなんて心理が働くのかもしれない。


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■もっとも顕著な差が表れたのはトイレ…

トイレのあとのある行為の違いで回答に差があった。

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手の洗い方の念入り度は、自分を清潔に保つ、病原菌から守るなどの自分を大切にする意識の表れ。

そういう人は、「最後のとき」も自分で見つめていきたいと考えているのかもしれない。洗ってよく手を拭く人ほど「自分自身へ告知してほしい」のだ。

逆に手の洗い方がずさんな人ほど「誰にも知らせないで」の回答が増加。手を拭かない・洗わない人は、身だしなみもおろそかで、人とのコミュニケーションが苦手な人だと想像できる。

また、日常のそういう作業も面倒に感じるほどなので、友人に知らせるような大事を嫌う傾向があるとも解釈できる。


日常をきっちり前向きに楽しく生活している人のほうが、「余命の告知」を受け入れる心構えもできているといえそうだ。

見方を変えれば、そのように生きることが大切だということかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫

qzoo【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 
調査期間:2015年12月22日~2015年12月24日
対象:全国20代~60代の男女1,353名(有効回答数)

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