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高畑裕太「強姦事件」被害女性のデマ画像はシェアしても違法?弁護士に聞いた

コラム

高畑裕太

画像はTwitterのスクリーンショットを編集部で加工

俳優の高畑裕太容疑者(22)による強姦致傷事件が、波紋を拡げている。

母で女優の高畑淳子(61)は26日に記者会見を行い謝罪したが、その際にテレビの情報番組アナウンサーによる非常識な質問は多くの批判を集めた。

 

■被害者と偽った「デマ画像」が拡散

また一方で、ネット上では「被害者の40代女性」とされる画像が流出・拡散。これは、以前からネット上に「修学旅行のバスガイドさん」として投稿されていた画像で、今回の被害女性ではない。

しかし、きわめて悪質ないたずらとして投稿した愉快犯的なユーザーにより、注目を集める結果となった。

こうした行動は、道義的に決して許されるものではない。しかし、法的問題については、どうなのだろうか。

また、拡散に協力してしまったことになる多くのユーザーたちに責任はないのだろうか。しらべぇコラムニストで、レイ法律事務所に所属する松田有加弁護士に話を聞いた。

 

■名誉毀損・侮辱罪の恐れ

松田弁護士:強姦の被害者であるとして女性の写真をSNS等に掲載する行為は、名誉毀損罪・侮辱罪にあたる可能性がある行為です。

 

今回の場合は、人違いだったということなので、写真を掲載されてしまった女性との関係での名誉毀損罪等の成立も問題となります。

 

■RT・シェアでも名誉毀損罪

松田弁護士:また、最初の投稿者ではなくても、「RT」「シェア」などの機能を使って、元となる名誉毀損・侮辱発言を拡散した場合には、RTやシェアをした人も名誉毀損罪等に問われることがあります。

 

最近の裁判例上、RTやシェア行為は、「元の発言を自分の発言として投稿する趣旨のものである」とされています。

 

そのため、元の発言が名誉毀損・侮辱行為にあたるのであれば、それをRT・シェアする行為も、同じく名誉毀損・侮辱行為にあたるとされているのです。

 

■「いいね!」のリスクは低いが…

松田弁護士:一方、現在の裁判例では、「いいね!」を押す行為は、直ちに名誉毀損等にあたるとはされない傾向にあります。

 

その理由は、「いいね!」を押す行為は、元の発言に賛同の意見を表明するものにすぎない、というものです。

 

つまり、「いいね!」を押すだけでは、元の名誉毀損発言と同視することはできない、ということ。

 

とはいえ、SNS上の名誉毀損発言に関する法的な責任追及に関してはまだまだ流動的な部分がありますので、「『いいね!』なら絶対に責任を追わなくていい」というわけでもないでしょう。

 

■性犯罪を申告しづらくする悪影響

松田弁護士:今回のように、強姦の被害女性の写真を掲載したとされているコメントに「いいね!」を押すことは、被害女性にとっても写真を挙げられた女性にとっても、大変な精神的苦痛になるものです。

 

犯罪の被害者が被害申告をしにくい風潮を作ってしまわないように、安易に名誉毀損発言を拡散することは絶対にやめなければなりません。

 

性犯罪は、申告する被害者の「勇気」が問われ、「セカンドレイプ」という言葉もある。

デマ投稿はもちろんのこと、リツイートやシェアなどで図らずも加害者になってしまうことがないよう、ユーザーひとりひとりの慎重な行動が求められる。

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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 取材協力/レイ法律事務所・松田有加弁護士

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