さらば「サンシャイン牧場」ミクシィの人気ゲー、7年の歴史に幕

2016/08/30 17:00


©ぱくたそ
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ネットゲーム界に一時代を築いたmixi版「サンシャイン牧場」が8月26日、サービスを終了した。



■今さらながら「サン牧」とは

「サンシャイン牧場」の通称は「サン牧」。サービスのスタートは2009年で、翌2010年には利用者が500万人を超えるなど、一気にブレークした。

ゲームの要素は「畑」と「畜産広場」が基本。それぞれで得た産品を売るか「工場」で加工品を作るかで収入を得ながら、生産規模を拡大することを目的としていた。

ゲームでは、他のユーザーとコミュニケーションを取ることができた。他者の畑の作物に「虫を放つ」ことで相手の「増産率」を一時的に下げたり、またその虫を「駆除」することなどもでき、ミクシィ内の「コミュニティー」などで虫入れを行ってくれる相手「虫ミク」を募ることもあった。


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■狂気すら感じる独特な世界観も

©ぱくたそ
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畑では「にんじん」などの一般的な野菜のほか「パラミツ」「金糸瓜」などのなじみのない作物も栽培対象となっていた。「パラミツ」は「パイナップル」を「金糸瓜」は「そうめんカボチャ」を指す。

ゲームの運営会社が中国の企業だったことから、日本市場でのローカライズが独特な方向に進んだのではないかといわれている。ゲームをきっかけに「金糸瓜」を知ったユーザーも多いのではないだろうか。

また畜産広場では、なんと「ヨッパライオヤジ」を初めとする人間キャラを飼育することができた。畜産広場には一定以上の生産を行った家畜を「引退」させる仕組みが備わっていたが、「人間」で「生産」を行い「引退」させるという独特の世界観が賛否を呼んだ。


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■貫かれた世界観

「サン牧」終了のニュースを聞きつけ、「そういえば」と久しぶりにアクセスしたユーザーもいたようだ。しかし、そこに広がる光景は地獄の様相を呈していて、「終わる前から終わってた」というつぶやきも見られた。

最後まで独特の世界観を貫き、一時代を築き上げた「サン牧」の冥福を祈りたい。

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(文/しらべぇ編集部・上泉純

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