さらば「サンシャイン牧場」ミクシィの人気ゲー、7年の歴史に幕
ネットゲーム界に一時代を築いたmixi版「サンシャイン牧場」が8月26日、サービスを終了した。
■今さらながら「サン牧」とは
「サンシャイン牧場」の通称は「サン牧」。サービスのスタートは2009年で、翌2010年には利用者が500万人を超えるなど、一気にブレークした。
ゲームの要素は「畑」と「畜産広場」が基本。それぞれで得た産品を売るか「工場」で加工品を作るかで収入を得ながら、生産規模を拡大することを目的としていた。
ゲームでは、他のユーザーとコミュニケーションを取ることができた。他者の畑の作物に「虫を放つ」ことで相手の「増産率」を一時的に下げたり、またその虫を「駆除」することなどもでき、ミクシィ内の「コミュニティー」などで虫入れを行ってくれる相手「虫ミク」を募ることもあった。
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■狂気すら感じる独特な世界観も
畑では「にんじん」などの一般的な野菜のほか「パラミツ」「金糸瓜」などのなじみのない作物も栽培対象となっていた。「パラミツ」は「パイナップル」を「金糸瓜」は「そうめんカボチャ」を指す。
ゲームの運営会社が中国の企業だったことから、日本市場でのローカライズが独特な方向に進んだのではないかといわれている。ゲームをきっかけに「金糸瓜」を知ったユーザーも多いのではないだろうか。
また畜産広場では、なんと「ヨッパライオヤジ」を初めとする人間キャラを飼育することができた。畜産広場には一定以上の生産を行った家畜を「引退」させる仕組みが備わっていたが、「人間」で「生産」を行い「引退」させるという独特の世界観が賛否を呼んだ。
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■貫かれた世界観
サンシャイン牧場、終了かあと久しぶりにログインしたら、どうぶつたちが殺してくれと訴えてくる既に終わった世界が広がっていた…… pic.twitter.com/oy2CwSUN8E
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) August 26, 2016
「サン牧」終了のニュースを聞きつけ、「そういえば」と久しぶりにアクセスしたユーザーもいたようだ。しかし、そこに広がる光景は地獄の様相を呈していて、「終わる前から終わってた」というつぶやきも見られた。
最後まで独特の世界観を貫き、一時代を築き上げた「サン牧」の冥福を祈りたい。
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(文/しらべぇ編集部・上泉純)