日本の規制に触れる「タトゥーインク」が流通?皮膚ガンの可能性も

社会

2016/08/31 20:00

画像はmirror.co.ukのスクリーンショット
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先日、東京サマーランドが公式サイトで発表した「刺青やタトゥーのある方お断り」は大きな波紋を呼んだ。

日本では刺青やタトゥーへの風当たりが強く、日常生活のなかで足かせとなってしまうケースも少なくない。

しかも、タトゥーをいれる際に使用するインクには、著しく健康を脅かす危険性があるのだ。


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■もっとも危険なタトゥーの色は?

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先日、化学物質の安全性などをチェックしている欧州化学物質庁は、タトゥーをいれる際に使用されるインクの危険性に関するレポートを発表した。

欧州で流通しているタトゥーインクを調査した結果、多くの製品に有害な物質が含まれていると判明。

タトゥーは皮膚の表面を傷つけてインクを注入するため、アレルギーや皮膚癌などの原因となるリスクが高く、規制すべきであると警告している。

また、インクの色の種類によって含まれている化学物質は異なる。調査の結果、もっとも多く有害な成分が含まれていた色は「赤」。

次点として「青」「緑」「黒」にも、健康を害する可能性があると指摘している。

今回、欧州化学物質庁がレポートを発表した背景には、イギリスでのタトゥー人口増加問題がある。

日本でも人気のデビッド・ベッカムや、人気絶頂で亡くなったカリスマシンガーのエイミー・ワインハウスなど、大胆にタトゥーをいれているセレブに若者たちが影響を受けているためだ。


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■市場に出回る怪しげなタトゥーインク

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「以前に、安物の中国産タトゥーインクが出回っていたけれど、品質は怪しいものだよ。インクの品質をチェックするシステムがないのは問題だな」


イギリスでタトゥースタジオを経営しつつ、オリジナルのインクを製造しているリック・スティブンス氏は、タトゥーインクを取り巻く環境についてコメントし、欧州化学物質庁のインク規制に賛同している。

実際、日本ではどのようなタトゥーインクが流通しているのか、タトゥー用品を取りあつかっているショップをいくつか覗いてみた。

すると、植物性原料のみを使用して、健康に配慮したオーガニックな商品が売られている一方、原材料や原産地などの説明などがいっさいなく、値段が安価な商品も多数見受けられた。


■厚生労働省に話を聞いた

日本ではタトゥーインクに関する規制が行われているのか?

しらべぇ編集部が厚生労働省の化学物質安全対策室に話を伺うと、現状では、タトゥーインクへの特別な規制は行われていないそうだ。

ただし、海外から輸入されたタトゥーインクのなかには、日本の規制にふれるような化学物質を含む商品が存在するかもしれないとのこと。

また、海外でのタトゥーインクの規制を受けて、今後、日本でも同様の議論がなされる可能性は考えられるそうだ。

タトゥーをいれるのは個人の自由だ。しかし、取り返しのつかない事にならないよう「自分の身体にどんな成分が注入されるのか?」確認を忘れずに。

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(文/しらべぇ編集部・狐月ロボ