保育園新設への反対運動 世間の印象は?

2016/09/06 06:00

保育園
szeyuen/iStock/Thinkstock

待機児童解消の対策として、都市部では保育園の新設が進められている。

しかし、園児たちの騒音や送り迎えの交通、子供の遊び場がなくなるなど、さまざまな理由から近隣住民による反対運動が起きるケースも報じられる。


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■2割が「近くに保育園ができるのは嫌」

しらべぇが先日お伝えした調査結果では、「自宅近くに保育園ができると嫌だ」と答えたのは18.6%。

意外にも、20〜50代女性と20〜30代男性の割合が高く、50〜60代男性で嫌がる人は少ないということがわかった。

自宅近くに保育園ができると嫌? 反対が目立つのは意外な層


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■中高年は「反対運動」に危機感

そこでさらに、「保育園新設への反対運動は少子化に悪影響だと思うか」を調査してみたところ…

保育園反対1

全体ではおよそ5割が「悪影響」と回答。

しかし今回の調査でも、20〜40代男女では、すべての世代で「悪影響派」が4割台にとどまるのに対して、50〜60代、とくに60代男女では6割を超え、強い危機意識が感じられる。

こうした世代による意識差の影響もあり、既婚者のほうが危機感を覚える割合が10ポイント近く上回った。

保育園反対2

2回の調査結果からわかるのは、あくまで仮定の質問ながらも、近くにできたとしても保育園新設に反対する声は多くなく、また反対運動への危機感を覚える人がかなり存在する、ということ。

騒音や住宅価格の問題など、トラブルを心配する意見を無視することはできないが、政治や行政が積極的に住民の利害を調整する必要があるだろう。

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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

qzoo-200x94【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)

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少子化待機児童保育園反対運動
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