福島県「湯ノ花温泉」4ヶ所入って200円の共同浴場が最高すぎる
残暑のなかにも秋の気配を感じる今日この頃。ほどよい涼しさは、行楽にちょうど良く、秋のさわやかな気候は、スポーツにも適した季節だ。
行楽とスポーツ。2つを同時に体感するもの…それには「温泉」がぴったりである。
入ると体のすみずみまで血がめぐって心拍数が上がり、汗をかいて気持ちよく元気になれるが、それなりに疲れる。
「温泉」は、まさにスポーツだ。同時に、温泉地のある地方に出かければ、行楽も同時に楽しむことができるのである。
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■福島の名湯「湯ノ花温泉」。200円で4ヶ所の共同浴場をめぐる
そんな「スポーツ温泉」を楽しめるのは、福島県南会津に湧く「湯ノ花温泉」。今でも湯治場的な雰囲気を残し、700年以上の歴史を持つ福島の名湯だ。
ここは4つの共同浴場が存在し、なんと200円の入浴料で、すべて入ることができる。つまり、1ヶ所50円。
究極の安さと1日4ヶ所の湯めぐり…「スポーツ温泉」として、自分を追い込むのにぴったりである。
入浴券は、温泉街の中心に位置する「星商店」や旅館などで販売している。
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①天神の湯
3人が入ればいっぱいのコンパクトな湯船が特徴。1ヶ所しか浴室がなく、混浴となっている。混浴…なんとも心おどるワードだ。
単純泉のお湯は無色透明。湯温55.8度の源泉がかけ流されている浴槽は、熱めの適温。
少しツルスベ感のあるやさしいお湯は、新鮮な温泉独特の甘い良い香りがする。熱めのお湯は、体が目覚め元気になる。
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②石湯
混浴の共同浴場で、川辺にひっそりと佇んでいる。源泉のわき出す岩の上に建てられた湯小屋は、湯ノ花温泉屈指の人気共同浴場。
57.6度の源泉がダイレクトに流れ込む湯船は、まさに激熱。がんばっても、10秒も入っていられない超高温だ。
それでも、単純温泉ながらしっかり硫黄の香るお湯と、ひなびた風情は最高!
お湯に入れなくてもテンションが上がり、体温も上がる。心地よい疲労感に包まれる。
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③弘法の湯
続いては男女別浴になっている「弘法の湯」。 まだまだ真新しさを残す建物は、館内も広々としたつくりで、ロッカーまで完備している設備の良さだ。
お風呂も広く、湯ノ花温泉の共同浴場では唯一、シャワー・カランをそなえている。お湯は抜群の適温。もちろん、源泉そのままのかけ流しだ。
ほのかに浮かぶ白い湯の花が「湯ノ花温泉」らしく、キレイで広く、設備も整った、だれでも入りやすい共同浴場である。
ここで3湯目。適温で入りやすいが、体力が限界に近づきクラクラしてくる。スタミナのなさを実感した…
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④湯端の湯
ほかの3ヶ所とは少し離れた、川の上流に位置する「湯端の湯」。離れているといっても車で2、3分の距離。こちらは、地元民専用の浴室もある、男女別浴の広い共同浴場だ。
6、7人は入れそうな大きな浴槽には、洪水のように源泉が流れ込み、超新鮮なお湯を堪能できる。
ここで4ヶ所目…疲労は頂点に達し、流れる源泉に包み込まれ、「夢想の境地」に入る。自分を追い込んだ末の新境地だ。この達成感、まさに「スポーツ温泉」の醍醐味である。
どの共同浴場も風情は抜群。4ヶ所とも、微妙にお湯の特徴も異なり、楽しみ方も色々だ。200円でここまで追い込める「湯ノ花温泉」。これからの時期にオススメだ。
【湯ノ花温泉 共同浴場】
住所:福島県南会津郡南会津町湯ノ花
電話番号:0241-78-2546
日帰り入浴(6:00~22:00):4ヶ所・200円
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(取材・文/しらべぇ編集部・小松歩)