ヤマザキナビスコの味は引き継がれた?新旧「オレオ」「リッツ」比較
ヤマザキナビスコのライセンス契約解除により、9月から「オレオ」「リッツ」が、モンデリーズ・ジャパンにて製造販売されることは以前に報じた。
ヤマザキナビスコはヤマザキビスケットと名をかえ、「リッツ」の後継菓子として「ルヴァン」シリーズを打ち出した。限りなくかつての味に近い商品を今後も販売していく。
しかし、多くのリッツ・オレオファンにとって、店頭に並ぶことになったモンデリーズ・ジャパンの「オレオ」「リッツ」がヤマザキナビスコの味を引き継いでいるのか気になるところ。
さっそく、しらべぇ取材班が9月12日に発売された商品と食べ比べて味を検証してみることに。
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■オレオを食べ比べ
今後はモンデリーズ・ジャパンでのみ販売される「オレオ」。
左がヤマザキナビスコのオレオ(以下旧オレオ)、右がモンデリーズ・ジャパンのオレオ(以下新オレオ)。
パッケージは「牛乳に浸かったオレオ」のイメージを踏襲。
ロゴは旧オレオが「NABISCO」、新オレオが「ナビスコ」となっているがこちらもよく似ている。
こちらが実際の商品。左が旧オレオ。新オレオの色が若干濃いように見受けられるが、柄や質感はほぼ同じ。では肝心の味はどうだろう。
食べ比べた結果、新オレオは旧オレオの味を限りなく再現できている。
若干甘みが強く、挟まれたミルククリームが柔らかいと記者は感じたが、時間を空けて単品で食べてみれば新旧のどちらかは分からない差だ。
これなら古くからのオレオファンも納得ではないだろうか。
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■新旧リッツ、ルヴァンを食べ比べ
続いてヤマザキナビスコの「リッツ(以下旧リッツ)」、モンデリーズ・ジャパンの「リッツ(以下新リッツ)」、加えてヤマザキビスケットの「ルヴァン」を食べ比べてみる。
中央のリッツのロゴ部分がグラデーションになっている右が新リッツだが、レイアウトはほぼ同じ。
しかし実際の商品を並べてみると、差は分かりやすい。左が旧リッツ、右が新リッツ、中央がルヴァンだが、新リッツは旧リッツ・ルヴァンに比べて色が薄いのだ。
実際の味も、旧リッツファンであれば差を感じるほどの違いがある。
香ばしく塩味の強い旧リッツに対して新リッツは薄めの味付け。食感もわずかに軽い。対して食感は重くなるが、ルヴァンの味は旧リッツに近いことが分かった。
ただ、繰り返し食べ比べていくうちに、味の違いは気にならないほどに縮まる。どちらもおいしいことに間違いはないので、今後は個人の好みによってルヴァンと新リッツを選ぶのが正解だろう。
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■味の変化はあったが…
今回、モンデリーズ・ジャパンが「オレオ」「リッツ」の製造販売を引き継いでいくうえで、ファンの多くが気になっているのは「レシピ」「生産場所の違い」による味の変化。
ヤマザキナビスコは日本人に合わせたレシピを独自に開発し、日本国内での製造にこだわっていた。
モンデリーズ・ジャパンではレシピを完全に引き継がず、オレオは中国、リッツはインドネシアの工場で製造することを発表している。
ほんのわずかではあるが、ファンが危惧していた味の違いはやはりあるようだ。
在庫がなくなり次第、ヤマザキナビスコのオレオ・リッツは姿を消す。それぞれを食べ比べて、記憶に残しておくことをお勧めしたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ)