
SNSは、人と人を繋ぐツールとして私たちの生活に欠かせないものになっている。しかしその一方で、人と繋がれば繋がるほど「言いたいことが言えなくなる」ということはないだろうか。
愚痴を言いたい、苦しい気持ちを吐き出したい、気軽につぶやきたい…こういった悩みを持つ人も多いだろう。
そんな悩みを解決するSNSが存在する。トイレの落書き、ゴミ箱ように吐き出せるアプリ『TrashBox〜愚痴が言えるSNSでストレスを軽減〜』(以下、TrashBox)だ。
■好きなことを好きなだけつぶやける『TrashBox』

TrashBoxが他のSNSと違う点は、大きく分けてふたつある。
ひとつめは、「完全匿名」だということだ。Twitterと違い「ユーザー名」すら存在しない。つまり誰が何を書いているのかが、まったくわからないようになっている。
ふたつめは、「いいね」機能がないことだ。「いいねの数に一喜一憂」することもなくなる。
これら2点により、他のSNSとは違う「繋がらないSNS」が実現された。思いを吐き出したい、でもみんなには知られたくない、でも誰かに聞いてほしい…という願望が満たされるだろう。
完全匿名にしてまで吐き出したいものとはなんなのか。実際にTrashBoxに投稿されているつぶやきを元に大別化してみた。
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①とにかくムカつく! 愚痴系つぶやき
・マジでムカつくんだよ
・ウザいキモい最低ありえん
・何もしない、ただいるだけ、作業の遅れを指摘
サービス残業強要、お前のせいじゃ
②わかってほしかった…失恋系つぶやき
・あっちはもう好きじゃないの知ってるけどさ。やっぱりあいつが1番好きなんだ。わたし。
・新しい恋をするために別れたのに、恋ってこんなに辛かったっけ。
③私ってダメだ…ネガティブ系つぶやき
・人間やめたい
・明日も仕事。またあの上下関係パワハラもう嫌辞めたい
恋人、好きな人、友人、上司などさまざまな相手に対するつぶやきが多数を占めている。
ちなみに、ここで紹介したつぶやきはほんの一例である。実際はもっとドロドロとした感情が渦巻いている。恨みがある相手への罵詈雑言、長文の愚痴など、人によっては見るに堪えないと思うかもしれない。
SNS疲れがささやかれる昨今。TrashBoxの今後に目が離せない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・伊藤大生)