「テレビあげます、だから見て」過疎県3局が捨て身のキャンペーン

2016/09/17 11:00

©写真AC
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鳥取・島根の2県を放送エリアとするテレビ3局が9月17日、「若者のテレビ離れ」を食い止めようと「テレビってザワザワキャンペーン」を共同でスタートさせる。キャンペーンの目玉は、テレビ受像機100台の無料配布という奇策だ。



 

■テレビ100台、無料配布

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「テレビ離れ」の理由が「受像機を持たない若者の増加」にあると着目した感がある同キャンペーン。配る予定の100台という数字はいかにも少なく、効果を疑問視する向きもあろうが、鳥取・島根両県の人口は今年6月現在、わずか126万人。さいたま市の人口122万人と大差ない規模だ。

そこへ100台の受像機を配るキャンペーンは、意外に手厚い内容だといえる。


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■「低姿勢」「自虐」「捨て身」で攻め

https://twitter.com/tvzawazawa2016/status/776373423349968896

「あげちゃうんで見ちゃいません?」という公式ツイッターでの呼びかけは、あくまで低姿勢。地元を自虐ネタでアピールしてきた「島根の吉田くん」を起用して3局それぞれのマスコットをコスプレでいじることを許したほか、記者発表では各局の社長がそろいの衣装でポージング。キーワードは「低姿勢」「自虐」「捨て身」といったところだろうか。

なお公式フェイスブックページが獲得した「いいね!」数は、9月16日深夜の時点でわずか66。何事にも謙虚で控えめな(ノリが悪い)山陰らしさを浮き彫りにしている感が否めず、先行きが不透明なスタートを切っている。


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■「ライバル」に頼ったキャンペーンの行方は?

「テレビ離れ」の根源は個人の娯楽嗜好の多様化やインターネットの普及にあるとされる。ライバルともいえるインターネットを利用してまでキャンペーンを張る手法で、「ないから見ない」を「あるから見る」というところへ持って行けるだろうか。興味深く見守りたいところだ。

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(文/しらべぇ編集部・上泉純)

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