究極の分煙?「1人喫煙ボックス」登場に喫煙者・非喫煙者の印象は
屋内全面禁煙、完全分煙化が叫ばれる昨今、愛煙家にとって喫煙所の有無は死活問題。そういった中、驚きの「1人喫煙ボックス」が登場し大きな反響を見せている。
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■1人喫煙ボックスとは?
1人喫煙ボックス『組立式分煙装置』は、東京都大田区の冷熱エンジニアリング総合企業・菱熱工業株式会社が開発・発表した。
外形は高さ2.3メートル、幅・奥行きは60センチ。ボックス内は一般的な成人男性であれば余裕をもって立ったまま喫煙できるサイズだ。
工事は不要で簡単な組み立て手順にしたがい室内に設置可能。
ボックス上部に設置された光触媒フィルターと消臭剤によりタバコの煙や匂いを2~3分で吸収、濾過された空気をボックス内で循環。外部に煙や匂いが漏れない仕組みとなっている。
価格は1セット20万円(送料は2万円/税別)。1万台の販売を目指す。
場所をとらずオフィス内に設置でき、喫煙所への移動時間削減、非喫煙者との休憩時間の格差解消なども視野に入れている。
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■喫煙者・非喫煙者はどう思う
では、喫煙者・非喫煙者はどのような意見を持っているのだろうか。しらべぇ取材班が話を聞いてみた。
まず、喫煙者の意見をピックアップしてみる。
30代女性「設置場所にもよるけど人に見られる場所ならタバコ休憩とりづらい。結局、喫煙者・非喫煙者どっちもストレスになりそう」
30代女性「公開処刑っぽい。ここまでして吸いたいか、って周囲に思われるのを気にしないくらいまで吸いたくなったときにはいいかも。話題になるからオフィスにほしい」
30代男性「みじめな気分になりそう。税金を多く払っているのにここまでやらないといけないのか疑問」
30代男性「仕方なく使う。でも一人用だと長蛇の列ができて効率悪そう。結局、外の喫煙所を利用するかも」
40代女性「非喫煙者の敏感な嗅覚は侮れないから完璧に消臭できるかが重要」
対して非喫煙者の意見はこうだ。
20代女性「高いお金(タバコ代)を払っているのにこんな場所で喫煙しなくちゃいけないなんてなんだかかわいそう」
20代女性「匂いが2~3分で消えるのは効果的。でもこれを設置するのに費用を使われるのはイヤ」
30代男性「ここまでして吸いたいのかって驚いた」
30代女性「服がタバコ臭くならないならいいかも」
喫煙者・非喫煙者ともにタバコの匂いに関する意見が多く、消臭効果の高さに期待が寄せられていた。
また、外から見た際「喫煙者が追いやられた」ように見て取れることから、喫煙者・非喫煙者共通で「まるで見世物のよう。ここまでする必要があるのか」との意見が目立った。
喫煙所は、たんなる休憩場所でなく、他部署との情報交換、同僚・上司部下との井戸端会議の場としても機能している。
愚痴を口にしたり、世間話をしたりすることもリフレッシュの一環となるのだ。
画期的な発明ではあるが賛否沸き起こる『組立式分煙装置』。実際に街中やオフィスで目にすることはあるのだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ)