治験ボランティア経験者が語る 高額報酬でも耐えられない部分

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2016/09/22 07:00

©ぱくたそ
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高報酬でおなじみの「治験」アルバイト。1日あたりの報酬は、通院でも1万円、入院では2万円が目安といわれている。

アルバイトとして知られているが、厳密には「有償ボランティア」のため税金もかからない。そのため、大学生やフリーターに人気のようだ。

しらべぇ編集部は、過去に治験に参加したことがある人たちを取材した。


 

①時間をつぶすにはもってこいの空間

「7泊8日の入院型」治験に参加しました。病院について驚いたのが、大量の漫画があったことでした。数は覚えていませんが、1,000冊はあったと思います。雑誌や小説もありました。


投薬日以外は自由に過ごせるので、院内に完備してあるWi-Fiを使ってネットをしたり、漫画を読んだり、テレビを観たりして過ごしました。


年齢層は20代が多かったと記憶しています。治験に参加した時期が夏だったので、おそらく大学生だと思います。勉強をしている方も見かけました。また機会があれば参加してみようと思います。(20代・男性)


 

②毎日の食事だけが楽しみ

「2泊3日入院型」治験に参加しました。周りから聞いていた評判とは違い、食事が豪華だったというのが印象的でした


「すき焼き」「鶏肉のあんかけ」など、さまざまな料理がバランスよく出ていました。昼食にいちごジャムのサンドイッチが出たときは心の底から喜びました


漫画を読んで時間を過ごしていましたが、気になるのは食事のことばかりでした。院内に貼ってある献立を確認して、目当ての食事を楽しみにその日1日を過ごしていたようなものです。


入院中はとにかくジャンクフードが食べたくてしかたがなかったです。退院して真っ先に向かったのはマクドナルドでした。ハンバーガーを口に頬張ったときは、涙が出るくらいほど美味さの衝撃が走りました(20代・男性)


③思わず不安になった健康診断

「3泊4日×2回の入院型」治験に参加しました。二度目の入院のときに見た献立が、一度目とまったく同じだったのがつらかったです。食事は楽しみのひとつだったので、思わずため息をつきました。


あとは、治験実施前の健康診断でBMIが基準値に足りていない人がいたんですが、看護師から「BMIが足りていないですね。2週間後までに体重を2キロ増やしてきてくださいね」と言われていました。


もしかして意外とずさんなのでは…。(10代・男性)


自由な時間を与えられ豪華な食事を提供されても、どの参加者も「好きなものを食べたい」という思いは消えないよう。治験ボランティアの最大の敵は、「欲にまみれた自分自身」なのかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・伊藤大生

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