読書の秋は危険?本を鵜呑みにしすぎて失敗した人3選
ちまたに溢れかえる自己啓発本・恋愛マニュアル本・ビジネス本。
本を参考に行動をして人生を良い方向に好転させる人もいるが、やり方や解釈を間違えて突き進んでしまうと、とんでもない方向に進むことがある。
しらべぇ編集部では、本の影響で思いもよらぬ方向に人生が転んでしまった人が身近にいるという人に取材をした。
①ポジティブ思考がただのポジティブバカに…
「一流大学を卒業し大手企業に就職した先輩がいます。見た目もかっこよくて常に彼女もいるし、人生で大きな挫折を味わった経験がないような人ですね。
その人は自分に自信があるタイプという印象で、読書家でたまに本を貸してもらってました。先輩は『引き寄せの法則』を信じていて、『億万長者になる』が口癖。
また、何でもポジティブに考えるのが先輩のモットーだったんですが、上司から注意をされてもポジティブに捉えすぎているのか、あまり刺さっていない感じでした。その結果、花形の営業から出世が見込めない部署に移動が決定。
部署移動になったときも、『これは自分が会社を辞めて億番長者になるための神のお告げ』だと言っていましたね…。ここまでくれば、本人が幸せならそれでいいのかもと思いますが、ただのポジティブバカなんじゃないかと思いました」(20代男性)
ポジティブも間違った方向にいくと、ただのバカになってしまうのかもしれない。
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②男を虜にするつもりが恋愛から遠ざける結果に…
「友達は大きな失恋を経験して、とにかく恋愛マニュアル本を読みまくっていました。どうすれば男性に好かれるかばかり考えて、服装や喋り方まで変える熱心さ。
彼女は別人のように雰囲気が変わっていたんですが、なんだか個性がなくなってしまったように感じましたね。
最初のころは努力して変わった自分に満足していて、異性からのアプローチを前よりも多く受けるようになったと話していました。しかし、しばらくすると今度は逆に人を好きになれなくなったと悩みを打ち明けてきて。
男性に好かれるようになることだけが幸せじゃないんだと考えさせられましたね」(30代女性)
たとえ恋愛攻略できたとしても、果たして幸せになれるのかはわからない。
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③財産と友達を失う
「よくある『◯◯が儲かる』と書かれている本を読んで、絶対に成功すると起業した友人がいました。自分がそれをしたいから起業するということではなくて、ただお金を儲けたいというのが強い人で。
結局そのビジネスで儲からなかったのか、今ではネットワークビジネスに手を広げているみたいで、SNSの投稿が怪しいパーティーばかりになりました。
友人からSNSで、その内容をシェアするか『いいね』を押してくれと頼まれるようになり、怖かったのでそっと友達を外しました」(20代男性)
本として出版されている時点で、同じことをしていても儲からないのかもしれない。
本を買って読んで何もせずタンスの肥やしという人のほうが大半かもしれないが、やり方や捉え方を間違えて突き進んでしまうと思わぬ方向に転がる可能性もある。
手軽に買えて誰でも読める本だからこそ、鵜呑みにしすぎるのは注意が必要だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma)