感動してたら最後に青汁…健康食品ドキュメントCMへの賛否
地方局では、通販番組が頻繁に放送されている。なかでも健康食品は、通販の王道。CMも独特で、ドキュメンタリーのようなものが有名だ。
しらべぇ編集部にて「健康食品のドキュメンタリー風CMが好き」かどうかの調査をおこなったところ、好きと答えたのは9.9%と非常に少ない結果に。
それほど意識をしていない、またはあまり好きではない人が多い。
■感動してたのに最後に青汁が…
なぜ健康食品のドキュメンタリーは、評価が低いのだろうか。
「波乱万丈の人生に感情移入をしていたら、最後に青汁が出てきたときの残念感」(30代女性)
たしかに途中まではまったく健康食品が登場しないために、勘違いする人も多い。また逆に、このような意見も。
「青汁かと思ったら、普通のドキュメンタリーだったことも」(20代男性)
それだけ健康食品のドキュメンタリーCMは、よくできているともいえるだろう。
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■経営者は健康食品のCMに共感?
職業別では、経営者/会社役員がぶっちぎりで多い。
会社員や専業主婦(夫)では1割を切る少なさなのに対し、経営者/会社役員は3割以上もいるのだ。
健康食品のドキュメンタリーでは自営業や町工場など、小さいながらも自分で切り盛りをしている人を取り上げることがほとんど。たとえCMであっても、経営者は自分と重ね合わせるのだろうか?
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■ドキュメンタリーの鉄則からのオチが絶妙
健康食品のCMは、ドキュメンタリーの鉄則を守っている。
夫婦で営むお店。最初は思うようにいかずに苦労をしたものの、ようやく軌道に乗ってきたときに、どちらかが病気になってしまう。そのあとで、健康食品が登場。今はこれのおかげで健康な生活だと、商品の紹介に入るのだ。
ちなみに、健康食品で病気が治ったとは伝えていない。あくまでも、病気が完治した後の健康維持の目的で愛用しているとのこと。
「最後のわざとらしさが嫌だったけど、だんだんと好きになってきた。健康食品だなとわかっても、ついつい観てしまう」(40代女性)
賛否はあるが興味を引かせているのだから、CMとしては有効なのかも。
ドキュメンタリーCMから、購入に至るかは疑問である。ただわずかながらいるファンには、楽しみにしているのだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年8月26日~2016年8月29日
対象:全国20代~60代の男女1,368名 (有効回答数)