お祭りに関心があるのは4割 地域活性は若者がキーポイントに
祭りにモチベーションがある層をどう取り込んでいくか、少子化が続くにつれて、今後さらに難しい問題となってくるだろう。
秋祭りのシーズン。東京・赤坂でも氷川祭が行われ、神輿などで賑わった。全国的にはこれから開催されるところが多いようだ。編集部では、全国の20~60代男女1,338名を対象に、お祭りに関する調査を実施した。
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■お祭りに関心があるのは44.8%
「今年、お祭りに行くかどうか」を尋ねたところ、「すでに行った」「行く予定がある」「予定はないが行きたい」と回答した人は、合わせて全体の44.7%。半数弱の人が祭りへ足を運んでいる。
性別・年齢別では、男女で大きく差がなく、男性では世代別でも変化が少ない。一方、女性は20代、30代で過半数を超え、40代以上は3人にひとり程度と差が出てくる。
女性の若い世代でお祭り好きが多くみえるが、一概にはいえないデータもある。
20代、30代で「すでに行った」「行く予定がある」と回答した人は、未婚と既婚で10ポイントも差が出ている。しかし「予定はないが行きたい」と回答した率は差が少ない。
子どもの有無による集計でも、同様の結果が現れた。結婚をしたことで、地域のお祭りに参加したり、子どもを連れて行ったりなど、お祭りへの関わり方が変わってくるようだ。
■お祭り参加と地域差
お祭りに「行かない」と回答した人が65%を超えているのは、東北と四国。どちらも大きな祭りがあるものの、子どもや20代30代の人口が少なく、人口減少率の高い県を多く有する。
伝統であっても、若い層が少ないと、お祭りに行く動機にはいたらないようだ。地域の活性化に、祭りにモチベーションがある層をどう取り込んでいくか、少子化が続くにつれて、今後さらに難しい問題となってくるだろう。
(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
対象:全国20代~60代の男女1,338名(有効回答数)