嫌われる勇気を!仕事内容は好きなのに人間関係が嫌な人たち
『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社)でもおなじみの心理学者アルフレッド・アドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と説いている。
その考えは現在にも通用するからこそ、『嫌われる勇気』はベストセラーになったのだろう。
■仕事と人間関係のバランス
しらべぇ編集部では、「現在の仕事内容は好きだが、人間関係が嫌」と思っている人の調査を実施。その結果、全体で27.9%の人があてはまると回答している。
残りの7割は仕事も人間関係もいいと思っているか、どちらも嫌だが我慢して働いているようだ。後者なら、かなりきつい状況といえる。
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■40代は会社の人間関係で悩みやすい
性年代別では、男女と年代での違いが顕著になった。
まずどの年代でも、男性よりも女性が多いのが特徴。女性が多い職場では、人間関係が複雑になりやすいとよく言われる。また女性のほうが、人との付き合い方について気にする傾向が強いとも取れるだろう。
また男女ともに、40代が一番多い結果に。中間管理職を任されている人も多いこの年代では、上と下に板挟みになり孤立してしまうことも多い。また役職がなくても、年下の上司がいればお互いに気を遣う。
40代は、複雑な対人関係に悩まされる世代といえる。
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■高収入は割り切りが上手?
収入別でみると、高収入ほど多いのだ。
年収が1,000万円を超える人たちは、半数以上にも。高収入になると人脈も多くなり、気に食わない人と仕事をすることも多いだろう。しかしそこは割り切って、仕事自体を楽しんでいる人が多いのかもしれない。
ただ好きで就いた仕事でも、人間関係が悪いと次のようなことなる場合も。
「以前の会社は人間関係がドロドロをしすぎて、新しい人が来ても耐えきれずに次々と辞めていきました。常に顔色をうかがっていると職場だと、だんだん仕事も嫌になってきます」(40代女性)
生活を送る上で、嫌な人を避けては通れない。嫌われる勇気を持ち、自分の仕事だけに集中できれば一番いいのだが。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年8月26日~2016年8月29日
対象:全国20代~60代有職者の男女675名 (有効回答数)