築地市場の豊洲移転計画 意外に多い「理由を知らない」人たち
築地市場の豊洲への移転を前に、土壌汚染の疑いや盛り土問題などが明るみに出て、ニュースやワイドショーの格好のネタになっている。
しかし「そもそも、なぜ豊洲」なのか、答えられるだろうか。しらべぇ編集部では「築地市場が豊洲に移転する理由がわからない」人がどれくらいいるのか調査してみた。
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■「そもそも理由がわからない」
その結果、「理由がわからない」と答えた人は全体で39.0%にも。2.5人にひとりが理由をわかっていないのだ。
20代が多少低めだが、50代女性を除いて年齢とともに増加傾向が。60代女性に至っては半数が「なんで豊洲なのかしら?」と思っている。
一番注目していそうな東京都民でも、36.3%は知らないと回答。
これだけ「盛り土が〜」「地下水が〜」と話題になっているのに、そもそもの理由を知らないというのは、ちょっと本末転倒な感が。
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■なぜ豊洲なのか?
築地市場は昭和10年に開設されており、老朽化が進んでいる。さらには狭く、作業効率が悪い。そのため、建て直すよりも移転したほうがよいと判断されたのだ。
そして、移転先として豊洲が選ばれたのは以下の3点から。
③築地に近く、機能・経営面で継続性が保てること
全部で5ヶ所の候補地があったが、これらの条件をクリアできるのは豊洲のみだったという。しかし、もともと都市ガスの製造・供給を行っていた場所であり、土壌および地下水が汚染されていた。
そのために盛り土をして…という流れなのだ。
この先どうなるのかわからない、移転問題。食卓に欠かせない魚を安心して美味しくいただくためにも、早く解決してほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)