4人に1人が高齢者の「北区」 若年層の呼び込みがディープだと話題
2016/10/10 18:30
東京都で最も高齢者層が多く、住民の25.5%(平成27年4月北区調べ)を占める北区。4人に1人は65歳以上と、実に高い傾向だ。
「北区ってどこにあるの?」と言う人もいるが、名前の通り東京最北にあり、昭和の風情が残るエリア。JR田端や王子、赤羽が主要駅だ。
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■高齢化の街・北区のシティープロモーションが話題
「北区は住むのには不便なのでは」と思われるようだが、そうではない。ここは桜の名所や自然があり、映画やドラマのロケ地にもなっている。
また、新宿や渋谷まで電車で1本とアクセスも抜群で、通勤や通学にも困らない。住むには最高の環境ではなかろうか。
そんな高齢化の街である北区だが、20代~40代のファミリー層や若年層誘致のために実施しているイメージアップ施策「北区イメージ戦略ビジョンKISS」などがディープだと話題になっている。
一体どのようなものがあるのか、しらべぇ取材班は調査をしてみることに。
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■「住めば都」なのか、「北区に住めば?」なのか
まるでクレヨンしんちゃんを彷彿とさせる「住めば」というキャッチ。これは、「住めば都」や「北区に住めば?」のどちらも内包しているとのことである。
ただ、「住めば都」は「どんなへんぴな場所でも住めばそこが最高」という意味。自虐なのか、「住むといいよ」とストレートに伝えているだけなのだろうか。
ディープな「北区」ならではのフレーズだ。
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■北区を全国区にした功労者が「北区」をアピール
このプロモーションでは、人気コミックス『東京都北区赤羽』で北区を全国区にした作者・清野とおる氏がポスターのイラストを担当。
「漫画と区のコラボレーション」というだけでも珍しいが、これも北区ならではの奥深さがある。
「住めば笑顔になる」という言葉とは裏腹に、「住まないとヤバいよ」と思えてくる迫力。「北区愛」に溢れるポスターを見て、北区に引き込まれそうだ。
東京23区全体の高齢化が進んでいるが、その中でも最も深刻なのが北区。
これらのディープなプロモーションにより、若年層やファミリー層から「次の引っ越し先は北区」という選択肢が増えていくだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)