2016年度のノーベル文学賞が発表され、歌手のボブ・ディランが受賞したことがわかった。
受賞を期待されていた日本の作家、村上春樹(67歳)は今年も落選に終わった形だ。
■2006年以降、候補の常連も……
2006年にアジア圏出身者としては初めてとなる『フランツ・カフカ賞』を受賞して以降、ノーベル賞候補に名前があがるようになった村上春樹。
イギリスのブックメーカー(賭け屋)では人気1位になるなど、期待値は高かったが、今回も万馬券は紙切れになったようだ。
なぜ、こうも毎年話題になっているにも関わらず、彼はノーベル賞を受賞できないのだろうか?
文学に詳しくない人には少し難しい話だが、批評家によると「政治的なメッセージに欠ける」「社会との関わりを持とうとしない作風」「民族・対抗などの要素がない」などが考えられる理由だそう。
しかし、そもそも完璧な文学などと言ったものは存在しないはず。完璧な絶望が存在しないように。
その大衆性ゆえ世界中にファンを獲得した村上春樹だが、今のノーベル賞の価値観では、評価されないのかもしれない。
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■ネット民は「やれやれ」
今回の落選報道を受け、ネット民は早速「やれやれ」とツイート。
落選を自分ごとのように悲しむハルキストに対し「やれやれ」と言ったり、受賞したボブ・ディランに対し「やれやれ」と言ったり、あるいはとくに意味もなく「やれやれ」と言う人が確認できる。
ボブディランか。やれやれ。
— Green Kouji (@greengrape_net) 2016年10月13日
やれやれ、よかった、村上さん #ノーベル文学書 #本人いらないって言ってるし #職業としての小説家
— juncotti (@dona_T) 2016年10月13日
村上春樹さん、また受賞ならずか。ハルキストがバーに集まって『何かの酒オン・ザ・ロック』を飲みながら「またか」「まただね」「やれやれ」などと言い合う風習は続く。#ノーベル文学賞
— イムラや (@imurayaa) 2016年10月13日
そのことについて僕は考えてみる。そういうことなのかもしれないし、適切じゃないのかもしれない。
「やれやれ。」
ぼくは来年を待つことにして、新しいワインをグラスに注いだ。— wtrych (@wtrych) 2016年10月13日
「ねえ、ボブ・ディランがノーベル文学賞をとったのよ」彼女はまるで川べりで夏を待ちこがれる子犬のように弾んだ声で言った。僕はしばしの沈黙の後「ピース」とだけ呟いた。やれやれ。僕は射精した。
— りゅう (@ryuryuryuryu91) 2016年10月13日
やれやれボブ・ディランなら仕方がない。
— mooran(むーらん) (@mooran) 2016年10月13日
ボブディランだと?やれやれ
— bobby (@bystmygn) 2016年10月13日
やれやれ、僕はそうツイートした。
— ノットワークあだち (@go_orangista_go) 2016年10月13日
やれやれ
— ゆーう (@yuu_pon) 2016年10月13日
スパゲッティ、やれやれ、パン屋を使って俺だけの村上春樹を作る
— 練乳 (@lengnew) 2016年10月13日
ファンもアンチも多い村上春樹だが、毎年話題になる作家というのも、彼以外に存在しないのもまた事実。
今後もしばらく、秋になるとこの話題が発生し続けることになりそうだ。やれやれ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・岡本拓)