タワシパーマから電車遅延まで…クレームを入れた理由は

2016/10/21 05:00

クレームを入れた経験
©ぱくたそ

悪質なクレームによるお店や会社の被害は、よくテレビでも取り上げられている。

そこでしらべぇ編集部では、「お店や会社にクレームを入れた経験がある」かの調査を実施。全体では、38.8%の人がクレームを入れたことがあると回答をした。

また年代別では、若い層より年配の人のほうがクレームを入れた経験が多い

クレームを入れた経験年代別グラフ

さみしさからクレームを入れる老人が多いとも言われているが、この結果をみるとその傾向も考えられるだろう。



 

■正当なクレームはあり

あちらのミスを指摘するクレームは、必要な行為である。ただ大声で怒鳴るなどの威圧的な態度を取ると、他の客からは「面倒なクレーマー」としか見えないので注意が必要だ。

食べ物に髪の毛が混入してた」(男性20代)


パスタに小さなゴキブリが入っていて、発狂してクレームをした記憶がある」(男性30代)


接客業の中でも、飲食店はクレームの宝庫である。

まずいレストランに、まずいと」(男性30代)


チャーハンに一口食べた跡があった」(男性40代)


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■スタッフへの指摘はむずかしい

スタッフの接客態度について、指摘をする人も多い。

店員の態度が悪かった」(男性40代)


この回答だけでは、店員がどのような接客態度だったのかわからない。接客に対するクレームがむずかしいのは、一歩間違えると「自分が思う正義の押し付け」になりかねないからだ。

接客態度や話し方など、従業員について」(男性50代)


店員がずっとしゃべっている」(女性20代)


また車掌が電車遅延のクレーム対応に耐えられず、制服を脱ぎ捨て飛び降りる事件が話題になった。やり場のない怒りをぶつけられるのは、職員にとっても耐え難い苦痛になる。

航空会社へ遅延のクレーム」(男性20代)


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■安売り品が売り切れているからクレーム

その場でクレームを言わずに、本社に連絡をする。こちらのほうが、お店にとって怖いのは間違いない。

「折り込み広告と違う対応をされた。指摘したらさらに違う対応をされたので、本社にクレーム」(男性40代)


「ペット不可の飲食店にペット連れの客がいて、店員も見てみぬふり。本社にクレームの電話をした」(男性40代)


また安いものや特典を求めてやってくる人たちは本気なので、サービスが受けられないとなるとクレームに発展することも。

安い品物が発売日に品切れ」(男性50代)


「キャンペーンの対応がグダグダだった。ノベルティが少なくてすぐ終わった」(女性50代)


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■パーマ失敗でパサパサのタワシに

他にも、さまざまなクレームが。

「美容院でパーマをかけ、パサパサのタワシみたいな髪型に。美容師は見て見ぬふりをして、普通にブローして帰した。帰ってからイライラが止まらず、電話。パーマ部分を、全部切ってもらった」(女性20代)


アーモンドチョコのアーモンドが入っていなかった」(女性20代)


待ち時間が0分と表示されているのに、10分待たされたとき」(女性50代)


また、権利を求めて戦っている男性も。

レディースデーを実施しておきながらメンズデーを実施していない店や映画館に、男女平等を求めた」(男性30代)


接客・サービスの仕事は、人手不足が深刻な状況である。クレームが増えれば、さらに働き手が減る悪循環になりかねない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック

qzoo【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)

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