隣の部屋から「ムフフな騒音」が…経験者が教える4つの対策
隣家の音への対応は…。
木造のアパートなどでは、隣室の声は意外とよく聞こえるもの。
夜遅くのわめき声などは迷わず注意しに行くべきだが、中には「注意したくてもできない」ときもあるという。
それは、「ムフフな声」が聞こえてくる場合だ。男女の仲睦まじいひとときを邪魔するのも気が引けるし、翌朝になって「昨晩、ハッスルしてましたね?」というのも違う……。
そのような場合、どう対応すればよいのか? しらべぇでは「ムフフ騒音」の被害経験者のOさんに話を聞いた。
■Oさんの部屋のスペック
・木造アパートのごく普通のワンルーム
・壁の分厚さ自体は普通で、前居住者のときは隣室から「ムフフ音」はまったく聞こえてこなかった
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■隣人のスペックや特徴
・隣室の男性は地方に妻と子供を残し、単身赴任中のアラサー男性
・引越し後、半年経ってもカーテンを買わないような「開放的な性格」
・基本的に声が大きく、同僚と電話する声も筒抜け
・推定身長180センチ、体重90キロとなかりの巨漢マッチョマンで、戦えば瞬殺される気しかしない
・体格通りに体力もあるようで、一度始まると長い
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■状況とその経過
Oさん「正直なところ、最初はテンションが上がったんですよ。だって隣の部屋から艶かしい声が聞こえてくるなんて、小説やマンガでしか見たことなかったですから。
当然のように、壁に耳をあてて、最後の瞬間までお供しましたよね。
女性の艶やかな声の後に『とっても大好き、ドラえもん~』って続けて歌ってひとりハーモニーを愉しんだり、『an an apple』って中1風に発音の練習をしたり、ひとり遊んでたんです。
……でもね、何回か聞くと、すぐに飽きちゃうんですよ。むしろ、寝ようとしているときにおっ始められたら、イライラするようになりましたね。
だって、考えてみてください。こっちが深夜まで仕事して、終わってやっと寝れると思ってるときに女がやって来たかと思えば、5分後には始まってるんですよ?
出会って5秒ならぬ、出会って5分ですからね。いやいや、笑い事じゃないですから、まったく。
あと、あんまり適切な関係じゃなさそうなんです、そのふたり。
最初の頃は『奥さんが来てるのかな?』と思っていたんですけど、来る回数が月1、週1、週3と増えるにつれ事情を察しました。あれは絶対浮気相手です。
しかも、その女性もかなり気が強いみたいで、巨漢の男性が言いなりになってるんですよ。まあ、あれが始まったら主従関係逆転してるんですけどね。
そんなこんなで、ムフフ騒音に悩むようになった僕は、対応をとらざるを得なくなったんです」
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対策① 風呂場のドアを開け、換気扇の音でごまかす
「ワンルームマンションなので、風呂場のドアを開ければ換気扇の音が結構するんです。でも、気休め程度でまったく歯が立ちませんでした」
対策②クラシックを流して音でごまかす
「自分はAmazonのプライム会員で、よくプレイリストを聞いているんです。そこで、クラシックをBGM代わりに流して対抗することにしました。
しかし、思わぬ誤算が。甘美な曲になると、なんだか向こうを盛り上げているような気持ちになるんです。リストの『愛の夢』とかね(笑)」
対策③ベッドの位置を逆側にする
「自分のベッドがそのうるさい隣室側にあったので、ベッドを逆側に移動しました。
しかし、比較的穏やかな日はこれで聞こえなくなったんですけど、盛り上がっちゃった日は聞こえてしまい……僕、人より耳がいいんですかね?」
対策④耳栓をする
「なんにも面白くない結末ですが、耳栓が一番でしたね(笑) 安眠が僕のもとに戻ってきました」
1ヶ月の格闘の末になんとか心地よい眠りを取り返したOさん。
しかし、「耳栓のせいでアラームの音が聞こえづらくなり、たまに寝過ごすようになった」という、嬉しくないおまけもついてきたそうだ。
物件選びの際は、壁の分厚さにも目を向けるようにしよう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤)
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)