SMAP解散で問われる「仕事仲間と本当の友達になれるか」問題
職場の人と個人的な話をしたり、あるいは学生時代の友人のように普段から付き合ったりできる人は、どれほどいるのだろう。
仕事仲間とは、本当の友人になれないのでは? 25年も同じ「仲間」と苦楽を共にしてきたSMAPが解散発表するのだから、なおさらそう思ってしまう人もいるのではないだろうか。
■社会人の胸の内を探る
しらべぇ取材班は、仕事仲間との付き合いに関して、年代の異なる社会人に取材を試みることに。
通信会社に勤めている20代男性は、本音を吐露する。
「同期の中には、話の合う人もたくさんいますけど、休日まで一緒に遊びたいとはならないですね。会っても、結局仕事の話になっちゃいますし」
仕事仲間は「仲良しグループ」ではない。そう語るのは、清掃会社勤務の40代女性。
「職場の人とプライベートでも仲良くしてたら、仕事が『馴れ合い』に変わる気がするんです。それが嫌なので、友達にはなれません」
仕事仲間と仲良くなりすぎては、職場の空気も締まりがなくなる。もっともな意見だ。
だが、学校職員である50代男性の意見は違った。
「職場の若い人は何を考えているのかわからない。本音を聞き出すために、私は彼らを飲みに誘います。友達にはなれないけれど、ある程度仲良くならないと仕事の上でも信用できません」
仕事のために仲良くしない、という意見もあれば、仕事のために仲良くする、という声もあるのだ。
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■SMAPメンバー該当「男性40代」の反応は?
編集部は、全国の20〜60代の有職者644名に同様のテーマをぶつけてみた。すると…
性別、年代問わず「なれない」と答える人は一定数いると判明。
SMAPメンバーは、香取慎吾(39歳)を除いてみな40代だが、図らずも男性でもっとも「なれない」と回答した割合が高かったのは、この年代だった。
仕事仲間とは、どの程度まで仲良くするのがベストなのか。それは個人の価値観にもよるし、仕事の内容、職場環境にも左右されるはず。見極めが何よりも大切なのだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・倉木春太)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の有職者644名(有効回答数)