FA制度はプロ野球をつまらなくしている?ファンの意見は…
プロ野球シーズンもほぼ終了し、ファンの興味はFA選手の動向に集まりつつある。
今年はオリックスの糸井嘉男を筆頭に、中日大島洋平、日本ハム陽岱鋼などの移籍が有力視されており、マネーゲームが繰り広げられる模様。
選手としては一定の基準を満たして取得した権利だけに嬉しいだろうが、ファンとしては長年応援してきた選手が去ってしまうだけに、思いは複雑だ。「面白くない」と感じている人も多いと聞く。
■FA制度はプロ野球をつまらなくしている?
一体、プロ野球ファンはFA制度についてどのように感じているのか。しらべぇ編集部では全国の野球ファンに「FA制度がプロ野球をつまらなくしていると思う」か聞いてみた。
その結果、2割が「思う」と回答。8割のファンはFA制度について受け入れていることがわかった。
ちなみに現在はフリーエージェント権を取得するには国内移籍が8年、海外移籍は9年間一軍登録されている必要がある。
ある程度貢献していれば、自分の所属するチームを選択できるのは当然と考えているのだろう。
一方で、不満を感じている人がいることも事実。とくに今年優勝した広島東洋カープと北海道日本ハムファイターズはFAで抜ける主力選手が多かっただけに、不満に感じているファンの割合が高いことが予想される。
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■ファンの声は
FA肯定派、否定派にそれぞれ意見を聞いてみた。
<肯定派>
「逆指名ドラフトが消滅した以上、頑張れば移籍できるFA制度は必要。
ただ金満球団に戦力が偏るので、それはなんとかしないといけないと思います。アメリカのようにぜいたく税を導入すべきですが、一部の球団が反対するのは必至です」(30代男性)
<否定派>
「一生懸命応援してきて、権利取ったから『はいさようなら』はどうも納得がいかない。
特に私は小笠原道大のファンだったのですが、突然大嫌いな巨人に行かれて心底ガッカリしました。入場料を払うファンがいて初めて給料が支払われていることをNPBは考えるべき」(20代男性)
「王や長嶋は巨人にずっといたから神格化されていると思うんです。最近で言えば、黒田博樹や三浦大輔がそう。
FA移籍した選手は金本や稲葉を覗いてはほとんどが外様扱い。人的補償とかわからない制度もあるし、嫌いです」(50代男性)
あなたはどう思うだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の野球ファン466名(有効回答数)