将棋・久保利明九段が対局場に現れず不戦敗 その理由に驚き
今期好調でA級昇級争いでトップに立つ久保九段。この屈辱を対局にぶつけてほしいところだ。
30日、ドワンゴと日本将棋連盟が主催する「叡王戦」の対局に棋士が現れず不戦敗するというトラブルが発生。異例の事態に、驚きが広がっている。
■久保利明九段が時間になっても現れず
不戦敗となったのは、関西在住の久保利明九段。王将や棋王のタイトルを取った実力者で、棋士会の副会長を務めている。30日14時から、東京の将棋会館で豊島将之七段との対局が予定されていた。
対局の模様はニコニコ生放送で中継されたが、開始時間になっても久保九段が登場しない。豊島七段がひたすら盤の前で正座し待つ模様が流れ、「電車が遅延しているのではないか」「トラブルに巻き込まれたのでは」などの憶測が飛んだ。
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■不戦敗のアナウンス
その後、対局規定で「1時間を経過しても来ない場合は不戦敗」のアナウンスが。そして久保九段から「間に合わない」との連絡が入ったことが判明。15時になったところで、豊島七段の勝利が告げられた。
久保九段はプロでは数少なくなった振り飛車党のトップで人気棋士だ。一方豊島七段は高勝率で「序盤中盤終盤隙がない」ことで知られる。2人の対決に注目が集まっていただけに、残念な結果になった。