ハロウィンで続出の痴漢被害 「露出する女が悪い」への反論が議論呼ぶ

ハロウィンで過激な仮装をしている女性が痴漢被害に遭うのは、女性の責任なのか?

ハロウィン仮装の痴漢

今年も喧騒の中に幕を下ろしたハロウィン。盛況の反面、ゴミの被害や、仮装した女性たちの痴漢被害など、さまざまな問題が発生した。

とくに後者は今年も深刻で、スクランブル交差点ですれ違いざまにカラダを触られた女性が後を絶たなかったという。

しかし、一方でネットユーザーの中には「露出度の高い服装をした人間が言うのはおかしい」などといった意見も目立ち、被害の実態を叫ぶに叫べないという新たな問題も発生している。


 

■「触るほうが悪い」と一刀両断

前述のニュースは1日放送のTOKYO MX『バラいろダンディ』でも取り上げられた。そして、ゲストコメンテーターの勝間和代が「日本が痴漢に対して寛容だ」と述べる一幕が。彼女の論旨を抜粋すると……

「痴漢を正当化したら、まったくダメ」


「裸だろうが水着だろうが、触るほうが悪い」


「日本って、すっごく痴漢に寛容な国」


「(女性が露出度の高い服装をしていても)そこをぐっと我慢するのが男の人」


とのこと。これに対し、男性ゲストたちは異論を唱える。

まず、内山信二は一定の理解を示しつつも、「あまりにも露出がすごすぎる人がいる」と述べ、「軽く触れるくらいは仕方ない」との考えを示す。板東英二は、「あの姿で横に来られると触りますよ」と、派手な仮装をする女性側にも責任があると主張した。


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■ネットでは賛否両論

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この放送ののち、人気芸能ニュースサイト「トピックニュース」にも放送を紹介する記事が掲載。

多くの人がコメントしているが、立場は真っ二つにわかれている状況だ。


①「露出度の高い女性が悪い」側の人の意見

「イケメンなら嫌がらないくせに」など、先入観で女性を判断していそうなものや……

「人混みに裸同然で行く危機意識のなさが問題」など、女性たちの危機感のなさに疑問を持つものなどが確認できる。


②痴漢をする男が全面的に悪い

一方、「痴漢をする男が全面的に悪い」という意見ももちろん見られる。

「海でも同じことが言えるのか?」「どんな状況下でも痴漢は許されない」などの意見が確認できる。


■仮装女性にこんなにも厳しいのってどうして?

簡単に答えを出せなさそうなこの問題だが、一方で気になるのは「どうして仮装女性たちに厳しい人がこうも多いのか」ということだ。

しらべぇでは、都内で心理カウンセラーとして働く30代の男性に話を聞いた。

「あくまで仮装する女性たちに限定し、男性は含まないという前提で話します。


仮装する女性のイメージを考えると、派手で社交的でノリが良く、どちらかと言うと開放的なイメージだと思います。


すると、女性に対して求める貞操観念のハードルが高い男性は、彼女たちのことを下に見てしまうのではないでしょうか。


ことハロウィンに関しては、自分自身がそのノリに入れない、楽しめないことのルサンチマンを参加者たちにぶつけているだけの人もいるように感じます。


『ゴミ問題』や『交通渋滞』などの諸問題を真剣に考えている人もいるでしょうが、叩くための理由にしている、みたいな人もいるはずです。


もともと、日本は痴漢や性犯罪の被害に遭ったときに、被害者女性の服装や言動にも原因を求める人が少なくないと言われています。


しかし、実際には露出の多くない格好で被害に遭うことも多いのです。


たしかに、肌を見せた衣装で人混みの中を歩く行為はリスキーだと思いますが、それだけで発言することが許されないようになるのは、新たな危険を生んでしまう可能性も感じます」


たしかに、渋谷ハロウィンにおいても、なにも仮装は露出度の多いものばかりではなかった。肌を見せない服装、たとえば普段着でも痴漢を行なう犯罪者は存在する。「露出度」は言い訳にならない。

「ハロウィンだから」「お祭りだから」「露出が多いから」などといった理由をたてに女性が嫌がる性的行為を行なうのは、卑劣な犯罪となりうることをあらためて認識すべきだ。


(文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤


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